小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
龍の顔は赤くなっていた。

「えっ、龍大丈夫?暑いからからね、早くバスに戻ろ」

と、言って私は龍の手を引いた。

8月だから外はすごい暑い。



「はぁー。これ、無意識?」

なんて言ってる龍の声は聞こえなかった。


バスに戻ると、「……おかえりぃー!!」
と、ちょっと間があったけど可愛い声で言うあずほちゃん。


私はバスの席に座った。

休憩の時間はまだあるけどまだ、あのカップケーキの味が残っていて口が気持ち悪くなる。


「ねぇー!李由ちゃん。私ジュース買いに行きたい!ついてきてくれる?」

「え、あうん。」

今外に行ってきたけど、また、外の空気を吸いたいと思っていたからちょうどいい。


バスを降りて自販機まで歩いていると、

「美味しかったでしょー!カップケーキ」

と、ニコッと笑う。


…っ、

あのまずさはあずほちゃんが、意図してやったのかと思ってた…

でも、違うのかも、

ただ、間違えただけかも、だったら…
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