小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
「うん!美味しかった!」

「へぇー。李由ちゃん、あんな不味いの、美味しいなんて言えるんだ〜!」


えっ、

『あんなまずいの』…

あずほちゃんが意図してやったってことだよね…

「だから、冬夜くんには近づかないでね」

……っ!

いつもと全然違う声。

可愛い声じゃなかった…

私はその場で止まってしまった。

暑くて汗がダラダラ出てくる。


あずさちゃんはそんな私をほっといて自販機に向かう。


うっ、

また、気持ち悪くなってきた。

私はあずほちゃんのことを忘れてトイレに向かった。


数分後…

バスの発車時間過ぎてる…

私はトイレの個室にてやばいことに気づいてしまった…

バス…行っちゃったかな

スマホ持ってくれば良かった。

自販機だからいらないと思って置いてきちゃった。


流石に生徒がいないとなったらバスは出発しないか、だったら私怒られるの確定じゃん!!

遠足で怒られるなんてやだ!


私はすぐにトイレから出た。

すると、

目の前には焦ってる先生が。

「あっ、春野さん!!良かった…」
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