小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
「よかった」

と、言って私の隣に座った風条くん。

「…俺はさ、李由ちゃんが好きだから…」

サラッと好きてっ…!!

「冬夜のことで泣いてる李由ちゃんを見るのはやなんだ…」

……………

でも、私は龍が好きなんだ…

後悔したって…もう、この気持ちは無くすことはできない…


「李由ちゃんはきっと栗山さんのことで悩んでるんだろうけどさ…」
「栗山さんのことは気にしないで、自分の気持ちをぶつけたらいいよ!」

…自分の気持ちをぶつける……


「俺はさ、龍に恋してる李由ちゃんが好きなんだと思う…」

「頑張って、李由ちゃん」

そう、優しい声で言う。

でも、私風条くんに返事してない…

「俺のことは気にしないで!行って…」

……

「…うん!」

私はそこから走り出してメリーゴーランドのところに向かった。

さっきメリーゴーランド並んでたからまだ、並んでるか、もう終わってるはず。

風条くんには後でしっかり謝ろう。
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