小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
「…」

柚斗くんは黙りながらふわりちゃんを撫でている。

私もふわりちゃんを撫でた。

「あのさ…」

柚斗くんが気まずそうに聞いた。


「龍と何かあった?」


何かあった訳じゃない…

私が勝手に避けてるだけ…

「…とくにね…何かあった訳じゃないんだ」

「ねぇー李由ちゃん。」

「ん?」

「僕に話してほしいな…?」

うっ

そんなに優しくしないで

涙が…

「うっ。うぅー」

柚斗くんはなにも言わずに私を抱き締めてくれた。

いつもはかわいいはずの柚斗くんが今日はとてもカッコいい男の子に思えた。


「…ありがヒックとうね」

「ううん。」

「…てかもう1時間目始まっちゃってるね」

はっ!

そうだよ

私何やってんだ…

私だけならまだしも柚斗くんまでずる休みさせるなんて…
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