小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
風条くんと乗る電車は一緒だったけど、降りる場所が私の方が何駅か近かった。


改札から出て、家に向かった。


私はショートケーキの入った袋を見ながら、どうやって渡しそうかな…と考えた。


渡せなかったら自分で食べよ…


なんて、悲しいことを考えていたら…


すぐに家に着いた。




ふぅー


ピンポーン


私は龍の家のチャイムを鳴らした。


「はーい」


そう言って出てきたのはおばさんだった。


「あっ!李由ちゃん!」


「こんにちは!」

もう、こんにちはじゃないか?


「どうしたの?」


「龍、いるかな…て思って…」

すると、おばさんはびっくりした顔で、「龍、李由ちゃんと一緒に帰ってきてないの?今は家にいないけど…」


そう言った。


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