狂おしいくらいの激情を…貴女に
激愛
そして、一年の月日が流れていた━━━━━

あれから絋琉は宝来家に婿に入り、宝来 絋琉として青蘭の身の回りの世話と、富雄の会社で働いている。

皮肉なことに、絋琉が入社して業績が爆上がりで今や業績トップの会社だ。


重富や富雄は何度も青蘭を諭したが“青蘭自身が”絋琉と別れを決意しないのだ。

「何か、脅されてるの?」
と聞いても……

「ううん!
絋琉のこと、心から愛してるの」

としか言わない。


青蘭は大学を通信で学び、絋琉と一緒以外では外に出なくなった。



「青蘭、ただいま!」
「お帰りなさい!
フフ…」
心底、嬉しそうに絋琉に抱きつく青蘭。

「青蘭、可愛い…可愛いなぁ……!」


毎日のように抱き合う、二人。

「青蘭…俺だけの青蘭……」

「ん…わた…る…好きぃ…」


「フフ…このまま、混ざって一つになれたらなぁー(笑)」

“充城は、イカれている”


使用人の中では、そう言われている。


しかし、本当にイカれてるのは………





「わた、るぅ…もう、一秒だって放れたくないよ…」
「ごめんね、今からまた仕事しなきゃ!」

「………」

「青蘭?」

「じゃあ…殺すよ……?」
フッと、青蘭の目がマジになる。


「青…蘭……?」



「━━━━━なーんてね(笑)」

「フフ…恐ろしいお嬢様だ(笑)」

「お嬢様じゃないよ?
せ、い、ら、ん!」

「そうだね(笑)青蘭…青蘭…愛してるよ……!」



絋琉は思う━━━━━━

あぁ…本当にイカれているのは、この俺の腕の中で妖しく笑う、美しい人だと━━━━━



二人は、これからもずっと……激愛と共に生きていく━━━━━━━









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