【詩篇・短編集】『 colors 』
 


日課になってる


彼の体育の授業の観察




相変わらず カッコイイ 白いジャージ姿






日に焼けた浅黒い肌に




汗がキラキラ光ってる




しゃべるたびに 白い歯が見えるの






なんて 爽やか!




めちゃくちゃカッコイーし









でもね




最近




彼が




時々






チラチラ上を見上げるの









ドキドキしちゃう






だって




目が合っちゃうよ






だって




アタシのいる




教室辺り




見てるっぽいんだもん






恥ずかしいよ









もしかして




アタシが いっつも 見てるの






気付いたのかな









どうしよう






気のせい?






もう一回 見てみよう






きゃあ!




今、確実 目が合っちゃったよぉ






どうしよう






どうしよう









やっぱり 彼 気付いてるのかな






アタシが見てるコト






アタシが好きなコト









真っ白いジャージの王子様









アタシの憧れの人










 
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