わかりまた ☆ 天下無双 Kingの帰還 ☆

「バスで来たんでしょ?」

『歩いて帰って来た。』


『病院に行かなきゃなんない。』


『姉が今朝行きたいって行ったのが悪い。』


『町内会のお見舞いが…』

『ディサービスの話も聞きにいかないと…』



「必要な事以外、全部断れば良かったじゃん!」



そう言ってトイレをふと開けると…ホルダー付いてない。


おねーちゃん?

付けてない…そいえば一昨日の伝言も伝わってなかったな…。



炸裂弾を母に投げました。


父に言われた明日の持ち物を探していた母に、腹ヘリンコな娘は、八つ当たりしました。



帰りの車は、やっぱり荒い運転になりつつ、ウィンカーより先にブレーキを踏む車に


「はぁ〜?」


アパートに戻って、カップラーメンを食べて、マットレスを探しに出かけます。


誰かだけが忙しいとか、秤にかける問題ではないのは、わかっていても


出来るかと言えば、それはまたそれで、別の話になるんですね。



みんなが、みんなに出来る事を、それぞれにやっているだけなのに、


うまく、噛み合わないんだなぁ…。


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