썸남 - 恋人未満はもう辞めたい! -

嫌いなタイプ

今日は初めてのサークル飲み!

まだ大学にも慣れてないなか、同じサークルの先輩、同級生たちとご対面することに。

会のスタートは7時からなのだが、見事に美玲が大寝坊。
私は駅近くのカフェに入って、美玲を待っていた。

美玲 「ねぇ、杏奈ごめーん。」

杏奈 「夜の7時スタートに寝坊ってどういう事よーー笑」

美玲 「お昼寝しようと思ってさーー。」

杏奈 「もうそれはお昼寝じゃないよ。まったく。」

美玲 「ホントごめんね、早く行こう!!」

自分が遅れてきたというのに、次は急かして本当にマイペースな人。

きっと、美玲なりに反省はしてるんだろうなあ。

┈ ┈ ┈ ┈ ┈

そうして、私たちはもう既に皆集まっている居酒屋に着いた。

まさかのお座敷で、ロングブーツを履いていた私は脱ぐのに時間がかかった。

その間に美玲はどんどん中に入っていく。

私が脱ぐのに手こずって居ると、後ろからドアの開く音が。

杏奈 「すみません!もうすぐ脱げます!!」

?? 「あ、はい。どうぞごゆっくり。」

すごく冷たい男の人の声。

少し煽られた気がした私は、もっと慌ててしまい、バランスを崩し倒れてしまった。

杏奈 「あああ!」

私は元々声が大きく、店内に響きわたるほど叫んでしまった。

よろめき倒れ、思い切り叫び、そして下駄箱に頭直撃。

──

恥ずかし過ぎる。最悪 .....。

──

後ろにいた男の人は、この一連の流れを見て、笑った。


?? 「大丈夫ですか?笑」

杏奈 「あっ、は、はい。見なかったことにしてください ......。」

?? 「ははっ。それは無理。声が凄かったし、顔も凄かった。」

───

何言ってるのこの人。初対面なのにこんな事言うの?
顔も凄いってどういう事。酷すぎる。

────

イライラしながらも脱ぎ終わり、最後にもう一度、その男を睨みつけようと顔を上げる。

顔を上げる前に目に付いたのは、黒のVANSのスニーカー。

そのスニーカーの踵を踏んで、スリッパみたいな形になっていた。

───

うわぁ。スニーカーの踵踏む人って本当に嫌い。
有り得ない、幼稚園生みたい。

───

私は表情が顔に出やすいタイプなのか、スニーカーをみて、嫌な顔をしたのがバレた。

?? 「なにか」

杏奈 「なんでもないですよ。素敵な靴ですね。」

───

私、上出来。大人の女性は嘘もつかなくちゃ。

───

チラッと見えた顔は、少し韓国風で、鼻がとても高く、黒髪センター分け。

まあ、もう会うことは無いし、一言文句言っておけば良かったかなあ。

┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈

美玲 「杏奈!遅いよ〜〜〜。何してたの。」

私がブーツを脱ぐここの短い間に美玲はすっかり、皆と仲良くなっていた。

杏奈 「ごめんね。お座敷って知らなくて脱ぎづらい靴履いてきちゃった。笑」

美玲 「杏奈はお洒落だからね。いつも靴まで気合い入れてて、憧れますわ〜〜。」

杏奈 「え?笑 何それ、馬鹿にしてる?笑」

美玲 「嘘、ごめん。笑 本当に尊敬はしてる笑笑笑」

美玲がいつもより早口になっているのは、きっとお酒のせいだろう。

私がここに来るほんの僅かな時間で、美玲は何杯飲んだの?

ハイペースすぎて心配になる。

美玲 「そうだ!この人、紹介するね。カッコイイ先輩!と思って話しかけたら、まさかの同級生だったの。」

美玲の隣に座っていたのは、ロン毛でガタイのいい男の人。

どっからどう見ても同級生には見えない。

東出 雅哉 「こんばんはーー。東出雅哉です。本当に同級生です。宜しくね。」

杏奈 「こちらこそです!よろしくお願いします。」

美玲 「ちょっと、同級生なんだからタメでいいでしょ!!先輩じゃないよ!?」

杏奈 「ごめん。笑 そうだよね、タメにする。どうしても先輩に見えちゃって。笑」

見た目はすごく話しかけにくい感じなのに、雅哉はとっても良い人で、私たち3人はあっという間に意気投合した。

美玲 「そう言えば雅哉はなんで、フットサルサークルに入ったの?フットサル強いとか??」

杏奈 「めちゃめちゃ強そう。笑」

雅哉 「いやいや、俺は上手くない。笑」
「俺の友だちが上手くてね。だから一緒に入った。」

美玲 「上手くないんかーい。てっきり、フットサルガチ勢かと。」

杏奈 「あれ、その友達は今日一緒に来てないの??」

雅哉 「そうなんだよね。何か寝坊したみたいで、遅れていくって言ってたんだけど、、」

その時、静かに襖を開けて、中に入ってきた男の人と目が合った。

あれは、さっきのスニーカー男。

雅哉 「おーい!!莉久!!こっちこっちー!」

え?莉久?今、雅哉あの人の顔みて話してるよね。あれが友達?最悪だ。さっきの見られた人。嫌いなタイプだ。絶対絶対仲良くなれない。ああもう最悪。

莉久 「ああ、ごめん待たせた。」




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