大事な大切な人
家に帰り
藍華の寝顔を見たら
怒りも凹みも
落ち着いていた。
明日は休みだ。
藍華の好きな物を作ろう。
涙で張り付いた顔を
そっと、そっと
優しくマッサージする。
川崎さんの顔が
浮かぶが······
何度も首を振り
考えないようにする
だが····彼女を思うと
涙が溢れる。
ごめんなさい、今日は
あなたを思い泣かせて下さい。
あなたの辛さや悲しみ、苦しさ
我が子をおいて行かないと
行けない気持ち·····
いかほどの物か
わからない·······
藍華の作ってくれた
夕飯を食べてから
少しだけアルコールに頼り
眠りについた。
あの医師が
まさか、自分と昔付きあっていた
佐々木 陽右だと
侑華は思っていなかった。
少しだけガーデニングの真似事を
始めた侑華は、
一日の休みを掃除や花を愛でながら
過ごして心が元気になり
翌日の仕事に向かった。