大事な大切な人
1️⃣2️⃣再会
再会①
そんな医師とのやり取りを
ずっと頭に置く程
病院は暇ではない。
毎日の仕事に追われながら
川崎さんの赤ちゃんに
会う為にNICUへと向かう。
問題なく成長している事に
喜びを感じて任務に着く
今日は、夜勤。
藍華は、大丈夫かな?
なんて、本当は心配していない。
藍華は、
きちんと何でも出来る子だから。
今日は、急な出産が
あったが比較的
静かな夜勤だった。
救急外来は、
終始救急車が入り
対応に追われてしていたらしい。
夜が明けて
引き継ぎをしてから
一度帰宅する。
中庭を通ると
ベンチに座り煙草を吸っていり
白衣の旦那がいた。
「院内は、禁煙ですが。」
と、伝えると
顔を上げたが動かない
「規律を守らないと
患者さんに迷惑になります。」
と、再度伝えると
携帯灰皿に片付けた。
態度は、どうあれ
片付けたから
その場を去ろうと·······
「随分 偉くなったもんだな?」
と、言う男性医師を振り返る
「あの時の·······
偉く?看護師風情から
注意を、受けたのが
お気に召さないと。」
と、呆れとため息を付きながら
伝えると
声だけしか
覚えていない。
顔は見えなかったから
「いつもは·····やらない····
今日は、少しハードだったから
今は、動きたくない。」
と、医師は言った。
侑華は、ちらりと医師を見て
立ち上がり
温かなブラックコーヒーと
粒コンスープを自販機で購入して
医師に渡し
「お疲れ様です。
早目に動いて横になった方が
良いですよ。」
と、言って侑華は
本当に立ち去った。
陽右は、手の中の
飲み物を見て
驚き?と口角かわ上がるのが
わかった。