大事な大切な人
再会②
仕事を終えて帰り際に
ベンチに持たれている男性が見えた。
ん?
佐々木君だが
明らかな
何かおかしい
「佐々木ドクター?」
と、声をかけるが
返事がない。
側に行き
肩を揺すると
少しだけ目を開くが
時期に閉じられる。
オデコに触ると
熱い!!
直ぐに病院に連絡して
ストレッチャーで
院院へと運ぶ。
佐々木君は
疲労の上に食べる暇がない
脱水もしていると言う事で
点滴がはじまった。
肺炎の手前で
苦しそうにしている。
少し様子を見てから帰宅する。
翌日も、翌日も
佐々木君の病室に行く。
誰が入院しているか
一部の医療者しか知らない。
私は、佐々木君を見つけた為に
一部の中にいれてもらえてる。
相変わらず
苦しそうにしている。
スーパードクターは、
大変なんだと
改めて思ったが
私には、何もしてあげる事が
できない。
二週間目に
佐々木君は目を覚まし
驚いたらしい
自分が病院にいることを。
私が顔を出した時には、
私の説明があっていたみたいで
「ありがとう。」
と、言ってくれて
「頑張り過ぎでは?」
と、ほっとしたのに
叱ってやった。
佐々木君は、苦笑いをしていたが
今日退院するらしい。
今月、あと一週間休んでから
職場復帰となるらしい。
佐々木君のご両親は、
この病院の経営者で院長と奥様
彼の面倒を見るのは
難しく
彼は、私にお願いした。
私の家には藍華がいるから
佐々木君のマンションに看病に
行く。
一週間なら大丈夫かな
と、思った。
藍華にも協力してもらい
私が、仕事の時は
お弁当を作って持って行き
それを食べて貰う。
後は、掃除、洗濯をして
様子を見て帰宅する。
行き帰りは、必ずタクシーを
使うように佐々木君に手配されている。
こんなおばさん
襲う人いないとおもうけど
と、思いながら
彼の優しさが嬉しかった。
休みの日は、
三食作って温かな物を食べて貰う
私も一緒に食べる。
今日は、ポカポカ
良い天気だ。
と、思ったら
そのまま、佐々木君のベッド横で
寝ていたようだ。
気づいたら佐々木君に抱き締め
られて寝ていて
「すまん。
疲れただろ。」
と、辛そうに言うから
「もぅ、先に言うから。
でも、私は大丈夫。
ああっと、寝たやつが言ってもか。」
と、言うと佐々木君は
笑い出した。
佐々木君の休みは、明日まで
お昼と夕飯を作って二人で食べた。
その後、佐々木君をゆっくり
お風呂にいれて
様子を見て帰る。
佐々木君は、医学書を読んでいた。
「くれぐれもやりすぎない様に。」
と、言って佐々木君のマンションを
後にした。
翌日 佐々木君のマンションに
行くと
佐々木君のベッドで
佐々木君に抱き着いている
あの時の女性がいた。
あっ、忘れていた。
「ごめんなさい。
彼女にお任せしたら良かったのに。
後は、宜しくお願い致します。
佐々木君、お大事に。」
と、言って
買い物した荷物と佐々木君の部屋の
鍵を玄関に置いて
玄関からでた。
「侑華!」
と、呼ばれたように
思えたが
そのまま帰宅した。