世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない
『今まで結構我慢してたはずなんだけどな…でも、これなら心置き無くアタックできるかも』
教師としてあるまじき発言をしたあと、微笑みながらこう言われた。
『お節介は重々承知だけど…村上さんの助けになれることなら何でもしますよ。だから…先生としても、ひとりの人間としても好きになってもらえたら嬉しいな』
私はとんでもない人を好きになりかけていた。
生徒に手を出そうとして、うっかり惚れそうになるくらい優しくして…。
絶対こんな人のことを好きになんてなるもんか。
そう思いながら、だんだんと月日は流れていき…。
「…なずな?今度はぼーっとしてるよ?やっぱり、僕とお昼はイヤ?」