世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない
伝染する気持ち
眩しいほどに
「はじめまして…!1年B組の愛徳希和です!よろしくねっ」
第一印象、明るくて元気。
そんな言葉が似合う子。
それが先生の「紹介する」と言っていた子だった。
「…なるえ、さん」
「はいっ!あ、珍しい苗字ですよね。愛情の愛に道徳の徳って書いて“愛徳”と読みます!希和でも愛徳でもなんでも呼んでください…!」
「………」
え、何この子。
ずっとニコニコしてて疲れないの…??
私には到底無理なことをやってのけている愛徳さんに、尊敬の眼差しを向ける。
「……村上なずなです」
「なずなちゃん?わぁっ、可愛い…!って、あごめんなさい!つい名前で呼んじゃった…」