世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない
大切な友達
希和と話したのはお昼休み。
いつも先生と過ごしているこの時間を他の誰かと一緒に過ごすのは、高校生になって初めてのことだった。
「えっ!なずなちゃんって花見木中出身なの?ってことは…私と家結構近いかも!」
2人で中庭のベンチに座りながら出身中学の話をしていたら、突然立ち上がって大声を上げた希和。
「そうなの…?」
「うん。だって私花見木東中だもん…!」
「へぇ…たしかに近いかも」
話しててわかったことは、希和と私の温度差が激しいということ。
希和はなんでも過剰に反応するけど、私はよほどのことがない限りそこまで大きか反応はしない。