世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない
なずな side
──ピンポーン
「……ん、だれ…?」
あれから何時間寝たのかわならないけど、インターホンの音で目が覚めた。
…居留守使お。
もうじきお昼頃なのだろう。
開けたままのカーテンから入ってくる日差しが眩しくて、なかなか寝付けない。
──ピンポーン
あぁっもう…うるさいな…。
このままカーテンを閉めても、どうせまた直ぐにお腹がすいて起きる羽目になる。
だったらもう起きてしまおう。
ボサボサの髪をササッと整えて、仕方なしに玄関へと向かう。
「…はい、どなたで───」
ガチャリとドアノブを開けると、そこに立っていたのは…