世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない
「わたしだって、先生の何億倍も想ってるもんっ…!!」
「っ…ほんと?」
「嘘なんかついて、どーするわけ…っ?」
「…っありがとう。なずな…大好きだよ」
私の涙を拭って、微笑んでくれる。
目の前のあなたが、私の気持ちを知って喜んでくれている。
その事実が何より嬉しくて、また涙が溢れてきてしまった。
「もう、泣かないで。泣いてるのも可愛いけど、なずなは笑ってるときが一番可愛いんだから」
「っ、バカ…」
そんなこと言うんなら、笑ってあげる。
だって、そうしたら先生はもっと私を好きになってくれるでしょ?
だから先生も、もっと好きになって。
私を好きにさせた責任、ちゃんととってよね。