世話焼き教師は、天邪鬼ちゃんを離さない
先生が私の行動をどう感じたのかは分からない。
でも、それが優しさだと言われても違うと言い切れるものだった。
黒板は次の授業の時に違う先生も使うから、文句を言われるのが嫌で消していただけ。
プリントも、風邪とかで飛ばされたら拾うのがめんどくさいから仕方なく回しただけだし…。
掃除は自分が使うところが汚いままなのは許せないからやっていた。
ただそれだけのこと。
『うん。村上さんからしたら”それだけのこと“、で済ませられるのかもしれないね』
全部伝えると、ハッキリしない返答と微笑みが帰ってきた。
『…どういう意味ですか?』