可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜
第6章 創立記念パーティーにて
あの、非日常の極致のような一泊旅行から、ひと月が過ぎた。
その後、宗介さんとは一度も会えずじまい。
殺人的スケジュールというのは大袈裟でもなんでもなく、宗介さんはずっと、寝る間もないほど忙しい。
深夜遅くまで撮影があったり、早朝に出かけなければならなかったり、地方の仕事も日帰りが多かったり。
無理をすれば会えないこともなかった。
でも、それで体調を崩されたら困る。
なので、わたしのほうから年明けまで会わないでいようと提案したのだった。
今はテレビやネットの宗介さんで我慢していた。
そんななか、昨晩、久しぶりに亮介さんのスマホ経由のLINE電話がかかってきた。
「郁美」
まだひと月しか経ってないのに、耳のそばで響く彼の声が懐かしくて仕方がなかった。
その後、宗介さんとは一度も会えずじまい。
殺人的スケジュールというのは大袈裟でもなんでもなく、宗介さんはずっと、寝る間もないほど忙しい。
深夜遅くまで撮影があったり、早朝に出かけなければならなかったり、地方の仕事も日帰りが多かったり。
無理をすれば会えないこともなかった。
でも、それで体調を崩されたら困る。
なので、わたしのほうから年明けまで会わないでいようと提案したのだった。
今はテレビやネットの宗介さんで我慢していた。
そんななか、昨晩、久しぶりに亮介さんのスマホ経由のLINE電話がかかってきた。
「郁美」
まだひと月しか経ってないのに、耳のそばで響く彼の声が懐かしくて仕方がなかった。