可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜
「これ、年末に亮介さんが来たときの……」
「そう。コートの色でわかった」
じゃあ、あのとき写真を撮られてたってこと?
ぜんぜん気づかなかったんだけど!
まったく油断も隙もない。
「で、俺じゃないって説明して、雑誌社も納得して、事なきを得たんだけど……」
そこで言葉を切って、宗介さんはわたしをじっと見た。
「あのさ、なんで、あんなところで亮介と抱き合ってたんだ?」
「えっと、その……」
ぜんぜん焦る必要ないのに、彼の視線の鋭さに思わず声がうわずってしまう。
「だ、抱き合ってたんじゃなくて、わたしが転びそうになって、それを亮介さんが支えてくれただけで……」
宗介さんはまだ疑わしげに目をすがめている。
「あのとき、なんかおかしいと思ったんだよな。亮介を送っていくなんて言うから」
「ち、違うって。もう、そんなわけないでしょう」
「そう。コートの色でわかった」
じゃあ、あのとき写真を撮られてたってこと?
ぜんぜん気づかなかったんだけど!
まったく油断も隙もない。
「で、俺じゃないって説明して、雑誌社も納得して、事なきを得たんだけど……」
そこで言葉を切って、宗介さんはわたしをじっと見た。
「あのさ、なんで、あんなところで亮介と抱き合ってたんだ?」
「えっと、その……」
ぜんぜん焦る必要ないのに、彼の視線の鋭さに思わず声がうわずってしまう。
「だ、抱き合ってたんじゃなくて、わたしが転びそうになって、それを亮介さんが支えてくれただけで……」
宗介さんはまだ疑わしげに目をすがめている。
「あのとき、なんかおかしいと思ったんだよな。亮介を送っていくなんて言うから」
「ち、違うって。もう、そんなわけないでしょう」