エリートドクターは没落令嬢への溺愛を止められない
「えっ⁉」

まさか!もし店が潰れたら、私働くところ無くなるじゃないの!

「今のうちから、次のお店探しておくのがいいかもね。」

そう言って由香さんは、お金をロッカーの中に入れると、ロッカー室を出て行った。


どうしよう。

お母さんの治療ももうすぐ終わりなのに、間に合うかな。

私は気が気じゃなかった。


その翌日、私はお母さんが入院している総合病院に、お見舞いに行った。

「お母さん、どう調子は。」

「うん。大丈夫よ。」

そうは言っても、お母さんまた最近痩せたみたい。

「ちゃんと、食事摂ってる?」

「ええ、食べてるわよ。」

本当に大丈夫なのか、不安が過るのは何故なんだろう。
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