冷たく温かい私の好きな生徒会長
 あっという間に放課後になった

 「なぁなぁ、お前ら、部活見学行かねぇの?」

 「かけるは、運動部でしょ?見に行くの」

 「あ、あぁ、そうだけど、香織は運動あんまりだもんな…」

 「うん。私はいいかな…凛ちゃんは?」

 「…」

 「凛ちゃん?」

 凛ちゃんは頬杖をつきながら、ニヤニヤしている。
そして、今私は、なぜかかけるの部活見学に凛ちゃんと付き合っている
やっぱり、サッカー部なんだな…中学もサッカー部だったし…

 「おーい、見学の1年、練習試合するから入れー!」

 「はい!」

 「あっ、試合するって、凛ちゃん…凛ちゃん?」

 凛ちゃんは、1点を見つめている

 「おっ、試合すんの?俺もいーれて!」

 そこには、副会長の金井先輩がいた…そして、その隣には、小野会長だ…呆れた顔で金井先輩を見てる
なんか、ギャラリー増えた…

 「ねぇねぇ、翔先輩、試合するって」

 「えっ、うそー、会長もいる!」

 「翔くーん!」

 「楓くーん!」

 『頑張れ!/頑張ってくださーい!』

 すごい応援…凛ちゃん、応援しないのかな、ふと、凛ちゃんを見ると、顔を真っ赤にして金井先輩を見ている
本当に好きなんだなぁ…

 「ありがとう!みんなぁ、頑張るね♡」

 「ありがとう」

 翔先輩は、ウインクをしたり、手を振っているのに対し、小野会長は丁寧に頭をさげる
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