あなたのいない暗闇を、光輝く世界に変えて
みんながトモと私の暮らす部屋に集まってくれて、他愛もない話をしながら過ごしていると、少しは気が紛れた。


夜も遅くなりみんなは私を心配しながらも帰っていったけど、哲平(てっぺい)は心配だからと残ってくれた。


哲平=乃木 哲平(のぎ てっぺい)=も、私とトモと同じ中学からの仲間。

元々はトモの親友で、トモと付き合うようになった私とも仲良くなったんだ。

哲平も中学、高校、大学、職場が同じ。

だから、私とトモのカップル+哲平の三人がつるんでいるのも有名だった。


「凛花…大丈夫か…?」

「…他の女の人ところに行っちゃったのかな…」

「それはないと思う。知典はあんなに凛花の事を好きだったんだぞ?」

「…じゃあどうして帰ってきてくれないの?」

「それは…わかんねぇけど…」

「…やっぱり私は捨てられたんだよ。もういい、トモのことは忘れる!」

そうでも思ってないと…心が壊れてしまいそうだから…

生きていてくれさえすれば…それでいい…

「凛花…」


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