【短編】最強総長は隠れ狼姫を惑わしたい。
「えっと……女って、彼女ってことですよね?」
「ああ、そうだな」
「その……圭からあなたは女嫌いだって聞いたんですけど……?」
「ああ、その通りだな」
質問にことごとく頷く迅にあたしは「じゃあ何で⁉」と叫んだ。
「そうしておいた方が守りやすいからだ。圭がついてるだけで良いと思ってたが、今みたいなことがあるんじゃあもっと明確な立ち位置があった方がいい」
「それがあなたの――《氷龍》の総長の女という立ち位置ってことですか?」
「そういう事だ。話が早くて助かるな」
理解はしたけれど、関わりたくないと思っていた矢先に関わらざるを得ない状況になって唖然とする。
「それにお前は俺に媚びたりしないからな。他の女とは違うみたいだから、そばにおいても良いと思った」
「……つまり、恋愛感情がある訳じゃないんですよね?」
「そうだ。お前が俺の女になれば、お前は学校での安全が確保される。俺は校内が極端に荒れるのを防げて助かる。利害の一致だ」
少し口元を笑みの形にした迅が「どうだ?」と聞いて来る。
そんな僅かな表情の変化だけでも彼の魅力が一気に上がったみたいで、ついドキッとしてしまった。
顔良すぎ。
思わず勢いだけでうなずいちゃうとこだったじゃない。
「ああ、そうだな」
「その……圭からあなたは女嫌いだって聞いたんですけど……?」
「ああ、その通りだな」
質問にことごとく頷く迅にあたしは「じゃあ何で⁉」と叫んだ。
「そうしておいた方が守りやすいからだ。圭がついてるだけで良いと思ってたが、今みたいなことがあるんじゃあもっと明確な立ち位置があった方がいい」
「それがあなたの――《氷龍》の総長の女という立ち位置ってことですか?」
「そういう事だ。話が早くて助かるな」
理解はしたけれど、関わりたくないと思っていた矢先に関わらざるを得ない状況になって唖然とする。
「それにお前は俺に媚びたりしないからな。他の女とは違うみたいだから、そばにおいても良いと思った」
「……つまり、恋愛感情がある訳じゃないんですよね?」
「そうだ。お前が俺の女になれば、お前は学校での安全が確保される。俺は校内が極端に荒れるのを防げて助かる。利害の一致だ」
少し口元を笑みの形にした迅が「どうだ?」と聞いて来る。
そんな僅かな表情の変化だけでも彼の魅力が一気に上がったみたいで、ついドキッとしてしまった。
顔良すぎ。
思わず勢いだけでうなずいちゃうとこだったじゃない。