私のこと、スキになってよ。
「美稀!!!
目覚ましたか?大丈夫か?頭は?」
そう言うとすぐに立ち上がり
僚は私を強く抱きしめた。
「大丈夫だよ、りょう...く、苦しいよ」
そう伝えたのに僚は全然離してくれない。
それよりも、さっきより強い力で
抱きしめられた。
「ごめん。ごめん。
俺がすぐそばにいたのに。
お前、急に、倒れんだもん。
目、もう覚まさないかと思った。」
震えた様子の声が耳元で聞こえた。
なっちゃんと話をしていて私が
ジャンプをしていたら足を滑らせて転倒。
すぐに、頂上の医務室のあるロッジに
連れて行って看護師さんに看てもらったけど
半日起きなかったことを僚は教えてくれた。