私のこと、スキになってよ。
見ると、美稀が倒れてた。
足を滑らせて転んで頭を打ったらしい。






俺はすぐに
美稀を抱えて頂上のロッジに向かった。








看護師さんに見てもらったけど
頭は異常なし。擦り傷があるくらい。
なのに、全然目を覚まさない。









「なんで、起きないんだよ...」
俺は美稀の手をずっと握った。



このまま目を覚まさなかったらと
考えてたら、ものすごい恐怖心が
俺を襲ってきた。




美稀がいない世界?
そんなのなんか、考えられるわけないだろ。
ずっと一緒にいて
当たり前だったんだから。






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