乳房星(たらちねぼし)〜再出発版
【群青】
7月6日のことであった。
6月27日頃から約10日間に渡って大気が非常不安定な状態がつづいたことが原因で、きわめて危険な状態におちいったようだ。
この日は、朝9時前にオウム真理教事件の死刑囚全員の死刑を一斉に執行したというニュースが最初に報じられた。
それから数時間後だったと思うが、気象庁から夕方5時以降に大雨特別警報を発令すると言う知らせが入った。
西日本一帯が危機的な状況におちいった…
午後3時半すぎに、四国地方のJR全線が運休になった…
人びとの不安は、極度に高まった…
どうしよう…
どうすればいいのだ…
どこへ避難すればいいのだ…
川があふれるかもしれない…
土砂でつぶれてしまうかもしれない…
早くしないと、手遅れになってしまう…
その頃、イワマツグループの全メンバーたちは世界各地と沖縄県で班ごとの活動を続けていたので日本《ほんど》にはいなかった。
波止浜の施設で暮らしているお子さまたちとお母さま方たちとヨリイさんたちスタッフさんたち、宮出さんのご家族、事務長はんのご家族、そして関西にいる大番頭《おおばんと》はんとゆみさん…
そして、イワマツグループのメンバーたちと一緒に活動している三浦工業《みうらのほんしゃ》の30人のスタッフさんたちのご家族のみなさま…
…の安否がものすごく心配だ…
三浦工業《みうらのほんしゃ》の30人スタッフさんたちのうち、8人のスタッフさんたちの自宅が山よりの地区にあると聞いた。
福角町《ふくずみまち》に3世帯…
吉藤《よしふじ》に3世帯…
そして、北条地区の山沿いに2世帯…
…であった。
8世帯とも、土砂災害警戒区域に指定されている地区であった。
この時、イワマツのA班のメンバーたちボイラーの取り換え作業が終わったので、松山市の三浦工業《みうらのほんしゃ》と連絡を取りながら情報収集などに取り組んだ。
8人のスタッフさんのご家族のみなさまは、前もって松山市中心部にあるホテルに避難したと言う知らせが入ったので安否確認ができた。
状況が落ち着くまでの間は、三浦工業《みうらのほんしゃ》と連絡を取りながら情報収集に取り組んだ。
時は、夕方5時15分頃であった。
九州北部と九州南部に大雨特別警報が発令された…
四国も大雨特別警報が発令される可能性が高まった。
話は、夕方6時半頃であった。
ところ変わって、イオンモール今治新都市にて…
(ドザー!!ドザー!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロドスーン!!ドザー!!ドザー!!)
外では、雷を伴って80ミリに相当する猛烈な雨が降っていた。
ところ変わって、さざなみコートのすぐ近くにあるスタバにて…
ウェンビンさんとミンジュンさんは、ドリップコーヒーグランテをのみながらお話をしていた。
ウェンビンさんは、ミンジュンさんに対してイワマツにフクショクしてほしいとコンガンした。
しかし、ミンジュンさんはフクショクを拒否した。
ミンジュンさんは、コーヒーをひとくちのんでからウェンビンさんに言うた。
「この前もウェンビンに言うたけど、ミンジュンはイワマツにフクショクすることも女のしあわせを選ぶことも拒否するのよ!!…それには変わりないわよ…」
ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。
「ミンジュンさん、お願いします…考え直してください。」
ミンジュンさんは、冷めた声でウェンビンさんに言うた。
「考え直せって…なにをどう考え直せと言うのよ…ミンジュン…意味がよく分からない…」
ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。
「ですから、ミンジュンさんがフクショクしないとイワマツグループ全体が困るんですよ!!」
ミンジュンさんは、ウェンビンさんに悲しげな声で言うた。
「ミンジュンは、イワマツグループにメーワクばかりをかけていたからいらん人間よ…」
ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。
「それはミンジュンさんの思い込みでおます!!」
「思い込みじゃないわよ…」
ミンジュンさんは、コーヒーをひとくちのんでからウェンビンさんに言うた。
「ミンジュンがなんでフクショクを拒否する理由が分かってないわよ…」
「ミンジュンさん、ミンジュンさんはヨシタカさんと結婚したかったのですか!?」
「そうよ。」
「まだそななことにこだわっていたのですか!?」
「ミンジュンはヨシタカさんが好きなの…好きだから…ヨシタカさんと結婚したかった…だけど…フランソワは…ミンジュンを選ばなかった…」
「ミンジュンさん!!好きな気持ちが強いだけでは結婚なんぞできまへん!!」
「分かってるわよ…」
「それじゃあ、ミンジュンさんに聞くけど、ミンジュンさんは仕事とオルドビズと家庭と恋の4つを両立できる自身はおますか!?」
「あるわよ!!ミンジュンは女医《いしゃ》のキャリアがある…寛容な心はある…嫁としての立ち振る舞いくらいできるわよ…それくらいミンジュンでもできるわよ!!」
ウェンビンさんは、ものすごくあきれた声でミンジュンさんに言うた。
「ミンジュンさん、さっきミンジュンでもできると言いましたね。」
「言うたわよ。」
「それだったら、よその国の王子さまと結婚した方が良かったのでは…と思うけど…」
ミンジュンさんは、居直った声でウェンビンさんに言うた。
「それでもよかったわよ…ミンジュン、生まれてきた家をまちごーたことに今気がついた…外は、いびつな雨が降っているわね…今日あすあさっては無理ね…ウェンビン…週が明けたら…イワマツヘ帰ってよ!!」
ウェンビンさんは、おたついた声でミンジュンさんに言うた。
「それはアカンねん!!一緒に帰りましょう!!」
「イヤ!!ウェンビンひとりで帰ってよ!!」
「それはあきまへんねん!!ゆかさんにどやされてしまうねん!!」
「イヤと言うたらイヤ!!」
「困りまんねん!!」
「ほんならウェンビンはなんやねん!!なんであなな甘ったれ女とお見合いして結婚したのよ!?」
「それはミンジュンさんの親御さんがどーしてもと言うから…仕方なく…」
「ミンジュン!!ウェンビンのユージューフダンな性格と女を上から目線で偉そうに見る性格に腹が立つのよ!!ウェンビンはいつから女を上から目線で見下すようになったのよ!!答えてよ!!」
ミンジュンさんからどぎつい声で言われたウェンビンさんは、ひどくコンワクした。
その間に、気象状況がさらに悪化した。
夜7時10分頃、大雨特別警報の範囲が四国地方にも発令された。
その後、間を置かずに中国地方・近畿から東海北陸全域と北日本の一部も大雨特別警報が発令された。
夜8時55分頃に、特大サイズの線状降水帯が四国地方と広島県と岡山県におおいかぶさった。
同時に、100ミリに相当する猛烈な雨が一気にふりしきった。
6月27日頃から約10日間に渡って大気が非常不安定な状態がつづいたことが原因で、きわめて危険な状態におちいったようだ。
この日は、朝9時前にオウム真理教事件の死刑囚全員の死刑を一斉に執行したというニュースが最初に報じられた。
それから数時間後だったと思うが、気象庁から夕方5時以降に大雨特別警報を発令すると言う知らせが入った。
西日本一帯が危機的な状況におちいった…
午後3時半すぎに、四国地方のJR全線が運休になった…
人びとの不安は、極度に高まった…
どうしよう…
どうすればいいのだ…
どこへ避難すればいいのだ…
川があふれるかもしれない…
土砂でつぶれてしまうかもしれない…
早くしないと、手遅れになってしまう…
その頃、イワマツグループの全メンバーたちは世界各地と沖縄県で班ごとの活動を続けていたので日本《ほんど》にはいなかった。
波止浜の施設で暮らしているお子さまたちとお母さま方たちとヨリイさんたちスタッフさんたち、宮出さんのご家族、事務長はんのご家族、そして関西にいる大番頭《おおばんと》はんとゆみさん…
そして、イワマツグループのメンバーたちと一緒に活動している三浦工業《みうらのほんしゃ》の30人のスタッフさんたちのご家族のみなさま…
…の安否がものすごく心配だ…
三浦工業《みうらのほんしゃ》の30人スタッフさんたちのうち、8人のスタッフさんたちの自宅が山よりの地区にあると聞いた。
福角町《ふくずみまち》に3世帯…
吉藤《よしふじ》に3世帯…
そして、北条地区の山沿いに2世帯…
…であった。
8世帯とも、土砂災害警戒区域に指定されている地区であった。
この時、イワマツのA班のメンバーたちボイラーの取り換え作業が終わったので、松山市の三浦工業《みうらのほんしゃ》と連絡を取りながら情報収集などに取り組んだ。
8人のスタッフさんのご家族のみなさまは、前もって松山市中心部にあるホテルに避難したと言う知らせが入ったので安否確認ができた。
状況が落ち着くまでの間は、三浦工業《みうらのほんしゃ》と連絡を取りながら情報収集に取り組んだ。
時は、夕方5時15分頃であった。
九州北部と九州南部に大雨特別警報が発令された…
四国も大雨特別警報が発令される可能性が高まった。
話は、夕方6時半頃であった。
ところ変わって、イオンモール今治新都市にて…
(ドザー!!ドザー!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロドスーン!!ドザー!!ドザー!!)
外では、雷を伴って80ミリに相当する猛烈な雨が降っていた。
ところ変わって、さざなみコートのすぐ近くにあるスタバにて…
ウェンビンさんとミンジュンさんは、ドリップコーヒーグランテをのみながらお話をしていた。
ウェンビンさんは、ミンジュンさんに対してイワマツにフクショクしてほしいとコンガンした。
しかし、ミンジュンさんはフクショクを拒否した。
ミンジュンさんは、コーヒーをひとくちのんでからウェンビンさんに言うた。
「この前もウェンビンに言うたけど、ミンジュンはイワマツにフクショクすることも女のしあわせを選ぶことも拒否するのよ!!…それには変わりないわよ…」
ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。
「ミンジュンさん、お願いします…考え直してください。」
ミンジュンさんは、冷めた声でウェンビンさんに言うた。
「考え直せって…なにをどう考え直せと言うのよ…ミンジュン…意味がよく分からない…」
ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。
「ですから、ミンジュンさんがフクショクしないとイワマツグループ全体が困るんですよ!!」
ミンジュンさんは、ウェンビンさんに悲しげな声で言うた。
「ミンジュンは、イワマツグループにメーワクばかりをかけていたからいらん人間よ…」
ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。
「それはミンジュンさんの思い込みでおます!!」
「思い込みじゃないわよ…」
ミンジュンさんは、コーヒーをひとくちのんでからウェンビンさんに言うた。
「ミンジュンがなんでフクショクを拒否する理由が分かってないわよ…」
「ミンジュンさん、ミンジュンさんはヨシタカさんと結婚したかったのですか!?」
「そうよ。」
「まだそななことにこだわっていたのですか!?」
「ミンジュンはヨシタカさんが好きなの…好きだから…ヨシタカさんと結婚したかった…だけど…フランソワは…ミンジュンを選ばなかった…」
「ミンジュンさん!!好きな気持ちが強いだけでは結婚なんぞできまへん!!」
「分かってるわよ…」
「それじゃあ、ミンジュンさんに聞くけど、ミンジュンさんは仕事とオルドビズと家庭と恋の4つを両立できる自身はおますか!?」
「あるわよ!!ミンジュンは女医《いしゃ》のキャリアがある…寛容な心はある…嫁としての立ち振る舞いくらいできるわよ…それくらいミンジュンでもできるわよ!!」
ウェンビンさんは、ものすごくあきれた声でミンジュンさんに言うた。
「ミンジュンさん、さっきミンジュンでもできると言いましたね。」
「言うたわよ。」
「それだったら、よその国の王子さまと結婚した方が良かったのでは…と思うけど…」
ミンジュンさんは、居直った声でウェンビンさんに言うた。
「それでもよかったわよ…ミンジュン、生まれてきた家をまちごーたことに今気がついた…外は、いびつな雨が降っているわね…今日あすあさっては無理ね…ウェンビン…週が明けたら…イワマツヘ帰ってよ!!」
ウェンビンさんは、おたついた声でミンジュンさんに言うた。
「それはアカンねん!!一緒に帰りましょう!!」
「イヤ!!ウェンビンひとりで帰ってよ!!」
「それはあきまへんねん!!ゆかさんにどやされてしまうねん!!」
「イヤと言うたらイヤ!!」
「困りまんねん!!」
「ほんならウェンビンはなんやねん!!なんであなな甘ったれ女とお見合いして結婚したのよ!?」
「それはミンジュンさんの親御さんがどーしてもと言うから…仕方なく…」
「ミンジュン!!ウェンビンのユージューフダンな性格と女を上から目線で偉そうに見る性格に腹が立つのよ!!ウェンビンはいつから女を上から目線で見下すようになったのよ!!答えてよ!!」
ミンジュンさんからどぎつい声で言われたウェンビンさんは、ひどくコンワクした。
その間に、気象状況がさらに悪化した。
夜7時10分頃、大雨特別警報の範囲が四国地方にも発令された。
その後、間を置かずに中国地方・近畿から東海北陸全域と北日本の一部も大雨特別警報が発令された。
夜8時55分頃に、特大サイズの線状降水帯が四国地方と広島県と岡山県におおいかぶさった。
同時に、100ミリに相当する猛烈な雨が一気にふりしきった。