乳房星(たらちねぼし)〜再出発版
【翼をください・その2】
吹揚神社《ふきあげじんじゃ》で発生したもめごとが原因で、私は母子保護施設《しせつ》と訣別することにした。
健太が私を小太郎と同じ英才《えらそう》だとなじった…
加えて、ゆりこが私の背中にリンゴをぶつけたあと『素直によろこべないよーくんなんかキライ!!』と言うた…
小太郎も小太郎で、女のコにソンケーされることしか頭にないクソガキや…
せやけん、私は健太と小太郎とゆりこの3人をうらみ通すと訣意《けつい》した。
時は、昼1時過ぎであった。
傷心の私は、今治桟橋から新居浜駅行きのせとうちバスに乗って再び旅に出た。
途中の小松町役場前(小松総合支所前)のバス停でバスを降りたあと、松山市駅行きの特急バスに乗り継いだ。
松山市駅に到着したのは、夕方4時半頃だったと思う。
バスを降りた私は、信号機がある横断歩道で信号待ちをしていた。
歩行者用の信号が青に変わった。
私は、横断歩道を渡って路面電車《トラム》の乗り場ヘ向かった。
路面電車《トラム》の乗り場についた時であった。
「よーくん、よーくんこっちよ!!」
私は、声が聞こえた方向を向いた。
私を呼んだのは、ドナ姐《ねえ》はんであった。
ドナ姐《ねえ》はんは、トナカイ色のコートを着た姿で地下街《まつちかタウン》の出入口付近にいた。
私は『ドナ姐《ねえ》はん!!』と叫んだ。
ドナ姐《ねえ》はんは、私のもとにかけつけた。
「よーくん、無事でよかったわ…」
私は、泣きそうな声でドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ドナ姐《ねえ》はん…大番頭《おおばんと》はんたちとマァマをずっと探していたけど、見つけることができんかった…」
「よーくんごめんね…大番頭《おおばんと》はんたちとジナ姐《ねえ》はんと連絡が取れるようになったからもう大丈夫よ…今すぐに市駅《ここ》から出発しようね。」
「ドナ姐《ねえ》はん、大番頭《おおばんと》はんたちとマァマはどこにいるの?」
「その前に、厳原《いづはら》ヘ行きましょう。」
「厳原《いづはら》。」
「うん。」
「せやけど、市駅《ここ》からどうやって厳原《いづはら》ヘ行くねん?」
「あのバスに乗って行くわよ。」
ドナ姐《ねえ》はんは、私を連れて地下街を通って高速バスターミナル付近にあるバス乗り場ヘ向かった。
バス乗り場には、八幡浜方面ヘ行く特急バスが停まっていた。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、大急ぎで八幡浜行きの特急バスに乗り込んだ。
夕方5時半頃であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだ特急バスは、国道56号線から国道197号線を通って八幡浜港ヘ向かった。
八幡浜港でバスを降りたあと、別府行きの宇和島運輸フェリーに乗り継いだ。
(ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだ宇和島運輸フェリーは、夜遅くに八幡浜港を出航した。
別府観光港に到着したのは10月8日の深夜2時過ぎであった。
朝5時くらいまで船内で仮眠をとったあと、船から降りた。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
ドナ姐《ねえ》はんと私は、JR別府駅から上りの特急ソニックに乗って博多駅ヘ向かった。
博多駅で列車を降りたあと、タクシーに乗り換えて福岡空港ヘ向かった。
(ゴーッ…)
午前11時頃であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだエアニッポン機が福岡空港から飛び立った。
飛行機は、出発してから30分後に対馬やまねこ空港に到着した。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、飛行機を降りたあとタクシーに乗って厳原《いづはら》の中心部にある目的地ヘ向かった。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、目的地で大番頭《おおばんと》はんたちとマァマを知ってる人と会う予定である。
もしかしたら、大番頭《おおばんと》はんたちの居場所がわかるかもしれない…
これで、放浪生活を終わらせることができる…
私の気持ちは、少し楽になったようだ。
健太が私を小太郎と同じ英才《えらそう》だとなじった…
加えて、ゆりこが私の背中にリンゴをぶつけたあと『素直によろこべないよーくんなんかキライ!!』と言うた…
小太郎も小太郎で、女のコにソンケーされることしか頭にないクソガキや…
せやけん、私は健太と小太郎とゆりこの3人をうらみ通すと訣意《けつい》した。
時は、昼1時過ぎであった。
傷心の私は、今治桟橋から新居浜駅行きのせとうちバスに乗って再び旅に出た。
途中の小松町役場前(小松総合支所前)のバス停でバスを降りたあと、松山市駅行きの特急バスに乗り継いだ。
松山市駅に到着したのは、夕方4時半頃だったと思う。
バスを降りた私は、信号機がある横断歩道で信号待ちをしていた。
歩行者用の信号が青に変わった。
私は、横断歩道を渡って路面電車《トラム》の乗り場ヘ向かった。
路面電車《トラム》の乗り場についた時であった。
「よーくん、よーくんこっちよ!!」
私は、声が聞こえた方向を向いた。
私を呼んだのは、ドナ姐《ねえ》はんであった。
ドナ姐《ねえ》はんは、トナカイ色のコートを着た姿で地下街《まつちかタウン》の出入口付近にいた。
私は『ドナ姐《ねえ》はん!!』と叫んだ。
ドナ姐《ねえ》はんは、私のもとにかけつけた。
「よーくん、無事でよかったわ…」
私は、泣きそうな声でドナ姐《ねえ》はんに言うた。
「ドナ姐《ねえ》はん…大番頭《おおばんと》はんたちとマァマをずっと探していたけど、見つけることができんかった…」
「よーくんごめんね…大番頭《おおばんと》はんたちとジナ姐《ねえ》はんと連絡が取れるようになったからもう大丈夫よ…今すぐに市駅《ここ》から出発しようね。」
「ドナ姐《ねえ》はん、大番頭《おおばんと》はんたちとマァマはどこにいるの?」
「その前に、厳原《いづはら》ヘ行きましょう。」
「厳原《いづはら》。」
「うん。」
「せやけど、市駅《ここ》からどうやって厳原《いづはら》ヘ行くねん?」
「あのバスに乗って行くわよ。」
ドナ姐《ねえ》はんは、私を連れて地下街を通って高速バスターミナル付近にあるバス乗り場ヘ向かった。
バス乗り場には、八幡浜方面ヘ行く特急バスが停まっていた。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、大急ぎで八幡浜行きの特急バスに乗り込んだ。
夕方5時半頃であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだ特急バスは、国道56号線から国道197号線を通って八幡浜港ヘ向かった。
八幡浜港でバスを降りたあと、別府行きの宇和島運輸フェリーに乗り継いだ。
(ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだ宇和島運輸フェリーは、夜遅くに八幡浜港を出航した。
別府観光港に到着したのは10月8日の深夜2時過ぎであった。
朝5時くらいまで船内で仮眠をとったあと、船から降りた。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
ドナ姐《ねえ》はんと私は、JR別府駅から上りの特急ソニックに乗って博多駅ヘ向かった。
博多駅で列車を降りたあと、タクシーに乗り換えて福岡空港ヘ向かった。
(ゴーッ…)
午前11時頃であった。
ドナ姐《ねえ》はんと私が乗り込んだエアニッポン機が福岡空港から飛び立った。
飛行機は、出発してから30分後に対馬やまねこ空港に到着した。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、飛行機を降りたあとタクシーに乗って厳原《いづはら》の中心部にある目的地ヘ向かった。
ドナ姐《ねえ》はんと私は、目的地で大番頭《おおばんと》はんたちとマァマを知ってる人と会う予定である。
もしかしたら、大番頭《おおばんと》はんたちの居場所がわかるかもしれない…
これで、放浪生活を終わらせることができる…
私の気持ちは、少し楽になったようだ。