乳房星(たらちねぼし)〜再出発版
第15話・LOVE〜抱きしめたい
【北の螢】
また時は流れて…
2018年9月1日の夕方4時半頃であった。
ところ変わって、イオンモール今治新都市のきらめきコートにて…
正午から始まった会社経営者東西対抗歌合戦は、35組目の歌唱に入った。
ここから私が務める大トリまでの間は、東軍は切ないまたは切なすぎる悲恋の歌…西軍はものすごく悲しい悲恋の歌がつづく…
ゆりこは、21組目の歌唱からぐすんぐすんと泣きまくっていた。
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
ヨリイさんは、ものすごく困った表情でゆりこを見つめていた。
この時、ステージには35組目の先攻東軍・大手美容コンサルタント会社の女性社長さまが歌唱していた。
女性社長さまは、『NHKみんなのうた』で複数の女性歌手が歌っていた『赤い花白い花』を歌っていた。
女性社長さまが大学生の時に大好きだった恋人さんが7月に発生した西日本豪雨で亡くなった…
恋人さんは、岡山県高梁市で増水した川に流されたあと河口付近で発見された…
女性社長さんは、8月に恋人さんのふるさとの高梁市で挙げる予定だった…
女性社長さんは、涙を流しながら歌唱していた。
東軍の歌唱が終了したあと、西軍の司会を務める大手通販会社の社長さまが登場した。
「さあ、後攻西軍は(大手ゼネコン)建設の(社長さま)のご登場です!!」
西軍の歌唱をする大手ゼネコン建設の社長さまが黒のネクタイで赤色のスーツ姿でステージに登壇《とうだん》した。
同時に、スピーカーから曲のイントロが流れた。
「歌う歌は、五社英雄監督の映画『北の螢』の主題歌で森進一さんの歌『北の螢』…大好きだったあの人を今も想い続ける娼婦《おんな》の悲恋の歌です…社長、よろしくお願いします!!」
大手ゼネコン建設会社の社長さまは、森進一さんの歌で『北の螢』を熱唱した。
観客席にいるゆりこは、ぐすんぐすんと泣きまくっていた。
ステージの後ろにいる私は、歌を聴いた。
この時私は、23年前に大阪キタの曽根崎新地にあるストリップ劇場に行った時を思い出した。
時は、1995年5月20日の夜7時頃であった。
ストリップ劇場の中にて…
私は、ステージの先頭の席に座っていた。
興行開始時刻が来たと同時に、ジャージ姿でタレントの加藤茶さん似の顔の男性がマイクを持ってステージに上がった。
「たいへん永らくお待たせしました…それではただいまより、クリスチナちゃんのさよなら公演を開始いたします…今夜で見納め!!クリスチナちゃんのMカップの極爆乳《おおきすぎるおっぱい》…最後の最後までじっくりと見てください!!…それでは、クリスチナちゃん、どうぞ!!」
このあと、ステージに設置されている大型スピーカーから森進一さんの歌で『北の螢』が流れてきた。
同時に、ステージの右端から赤じゅばん姿の踊り子さんが登場した。
踊り子さんは、日本とヴェラルーシのハーフであった。
踊り子さんは、翌日父親の母国であるヴェラルーシへ帰る予定だと聞いた。
私は、踊り子さんのあで姿をひとことも言わずにじっくりと見つめていた。
踊り子さんの両目から、涙がたくさんこぼれていた。
踊り子さんは、私たち観客の前に座ったあとじゅばんの上をずらした。
じゅばんの中から、130のMカップの極爆乳《おおきすぎるおっぱい》がこぼれ出た。
つづいて、踊り子さんは右手で下すそを上げた。
下すそから、生脚《なまあし》があらわになった。
踊り子さんの両目から大量の涙があふれていた。
踊り子さんは、ヴェラルーシに帰りたくないと泣いていた…
独裁政権下で暮らすことはイヤだ…
日本にいたいと泣いていた…
言葉に出して言えないので、ものすごくつらい…
ステージの前にいた私も、泣いていた。
私は、泣きながら踊り子さんのあで姿を見つめていた。
2018年9月1日の夕方4時半頃であった。
ところ変わって、イオンモール今治新都市のきらめきコートにて…
正午から始まった会社経営者東西対抗歌合戦は、35組目の歌唱に入った。
ここから私が務める大トリまでの間は、東軍は切ないまたは切なすぎる悲恋の歌…西軍はものすごく悲しい悲恋の歌がつづく…
ゆりこは、21組目の歌唱からぐすんぐすんと泣きまくっていた。
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
ヨリイさんは、ものすごく困った表情でゆりこを見つめていた。
この時、ステージには35組目の先攻東軍・大手美容コンサルタント会社の女性社長さまが歌唱していた。
女性社長さまは、『NHKみんなのうた』で複数の女性歌手が歌っていた『赤い花白い花』を歌っていた。
女性社長さまが大学生の時に大好きだった恋人さんが7月に発生した西日本豪雨で亡くなった…
恋人さんは、岡山県高梁市で増水した川に流されたあと河口付近で発見された…
女性社長さんは、8月に恋人さんのふるさとの高梁市で挙げる予定だった…
女性社長さんは、涙を流しながら歌唱していた。
東軍の歌唱が終了したあと、西軍の司会を務める大手通販会社の社長さまが登場した。
「さあ、後攻西軍は(大手ゼネコン)建設の(社長さま)のご登場です!!」
西軍の歌唱をする大手ゼネコン建設の社長さまが黒のネクタイで赤色のスーツ姿でステージに登壇《とうだん》した。
同時に、スピーカーから曲のイントロが流れた。
「歌う歌は、五社英雄監督の映画『北の螢』の主題歌で森進一さんの歌『北の螢』…大好きだったあの人を今も想い続ける娼婦《おんな》の悲恋の歌です…社長、よろしくお願いします!!」
大手ゼネコン建設会社の社長さまは、森進一さんの歌で『北の螢』を熱唱した。
観客席にいるゆりこは、ぐすんぐすんと泣きまくっていた。
ステージの後ろにいる私は、歌を聴いた。
この時私は、23年前に大阪キタの曽根崎新地にあるストリップ劇場に行った時を思い出した。
時は、1995年5月20日の夜7時頃であった。
ストリップ劇場の中にて…
私は、ステージの先頭の席に座っていた。
興行開始時刻が来たと同時に、ジャージ姿でタレントの加藤茶さん似の顔の男性がマイクを持ってステージに上がった。
「たいへん永らくお待たせしました…それではただいまより、クリスチナちゃんのさよなら公演を開始いたします…今夜で見納め!!クリスチナちゃんのMカップの極爆乳《おおきすぎるおっぱい》…最後の最後までじっくりと見てください!!…それでは、クリスチナちゃん、どうぞ!!」
このあと、ステージに設置されている大型スピーカーから森進一さんの歌で『北の螢』が流れてきた。
同時に、ステージの右端から赤じゅばん姿の踊り子さんが登場した。
踊り子さんは、日本とヴェラルーシのハーフであった。
踊り子さんは、翌日父親の母国であるヴェラルーシへ帰る予定だと聞いた。
私は、踊り子さんのあで姿をひとことも言わずにじっくりと見つめていた。
踊り子さんの両目から、涙がたくさんこぼれていた。
踊り子さんは、私たち観客の前に座ったあとじゅばんの上をずらした。
じゅばんの中から、130のMカップの極爆乳《おおきすぎるおっぱい》がこぼれ出た。
つづいて、踊り子さんは右手で下すそを上げた。
下すそから、生脚《なまあし》があらわになった。
踊り子さんの両目から大量の涙があふれていた。
踊り子さんは、ヴェラルーシに帰りたくないと泣いていた…
独裁政権下で暮らすことはイヤだ…
日本にいたいと泣いていた…
言葉に出して言えないので、ものすごくつらい…
ステージの前にいた私も、泣いていた。
私は、泣きながら踊り子さんのあで姿を見つめていた。