乳房星(たらちねぼし)〜再出発版
【明日また晴れますように】
時は、午前11時過ぎのことであった。
ところ変わって、厳原《いづはら》(長崎県対馬市)の中心部にあるフェリーターミナルにて…
フェリーターミナルのレストランに大番頭《おおばんと》はんの次女さんの君波ゆかさん(私よりも5つ上・女医さん)が待っていた。
この時、私とドナ姐《ねえ》はんがレストランに入った。
ゆかさんは、大きく手をふって私とドナ姐《ねえ》はんに合図をした。
「ドナさーん~」
「ゆかさん。」
ドナ姐《ねえ》はんは、私を連れてゆかさんが待っている席へ向かった。
「ゆかさん、お待たせしました…よーくんをお連れしました。」
「よかったわ…無事に着いたのね。」
このあと、ドナ姐《ねえ》はんは、私にゆかさんを紹介した。
ゆかさんと私は、深々と頭を下げながら初対面のごあいさつをかわした。
初対面のごあいさつをかわしたあと、イワマツを作るプロジェクトを始める前の話し合いを始めた。
3人が座っている席に、韓国スイーツとウーロン茶が置かれていた。
話し合いを始める前に、ゆかさんは1994年10月から1年間に渡って私に不自由な思いをさせたことをわびた。
私は、ゆかさんに5月6日と10月7日に発生したもめごとについてゆかさんに話した。
ゆかさんは、私に対して5月6日と10月7日に発生したもめごとを深くわびた。
「5月6日については、急患《きゅうかん》が入ったのでアメリカから出国できんかったんよ…10月7日も急用で行くことができんかったんよ…ほんで、2件ともピンチヒッターを出したのよ。」
「ピンチヒッター?」
「うん…ゆかの妹のゆいにピンチヒッターを頼んだのよ…ヨシタカさんが話した例のもめごとのこともふくめて、ヨシタカさんに不快な思いをさせてすんまへんでした。」
私は、5月6日と10月7日に発生したもめごとの詳細をゆかさんに説明した。
私の話をひと通り聞いたゆかさんは、おだやかな声で『そんなことがあったのね。』と言うてから私にこう言うた。
「前回と今回のもめごとの原因は、健太くんとゆりこちゃんと小太郎くんの3人の根性なしにあるのよ。」
「健太とゆりこと小太郎の3人が根性なしだから…って?」
「健太はとんでもないまちがいを犯したことに気がついていない…小太郎のぼんぼんちゃんは、英才だけど生きるすべを持っていない…ゆりこちゃんは、男ならどなたでもいい…と投げやりになっているのよ…健太はその上に、ヨシタカさんを小太郎と同レベルとボロクソに言うたし、ゆりこちゃんもゆりこちゃんでヨシタカさんに暴力をふるった…小太郎も小太郎でもめごとを抱えている…3人とも大チョンボを犯したようね。」
「3人ともアウトっていう事?」
「せや…そういうことで、健太とゆりこと小太郎の3人は、鉄拳制裁《せいさい》を下したからわよ。」
健太とゆりこと小太郎に鉄拳制裁《せいさい》を下したって?
それどういうこっちゃねん…
ワケが分からなくなった私は、ゆかさんにたずねた。
「ゆかさん。」
「なあに?」
「健太とゆりこと小太郎にどんな鉄拳制裁《せいさい》を下したのですか?」
ゆかさんは、おおらかな声で私に言うた。
「ヨシタカさんはそななことは気にしなくてもいいのよ…それよりも、ほら…アレ見て。」
ゆかさんは、私に港に停泊している高速船を見せた。
私は、港に停泊している高速船がどこへ向かうのかとゆかさんにたずねた。
「ゆかさん。」
「なあに?」
「あれは…高速艇…ですね。」
「そうよ。」
「あの高速艇の行き先は?」
「プサンよ。」
「プサン行き?」
「そうよ…今から出発しましょうね。」
「今から?」
「せや…は〜い、もう決まったわよ…さあ、出発進行〜」
このあと、ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんの3人は、桟橋に停泊中の高速船に乗って旅に出た。
(ババババババババババババババババババババ…)
午後1時過ぎであった。
ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんが乗り込んだ高速船は、対馬海峡を渡って、プサンの国際旅客ターミナルヘ向かった。
午後2時20分頃に、ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんが乗っている高速船がプサンの国際旅客ターミナルの桟橋に到着した。
ところ変わって、国際旅客ターミナルの到着ロビーにて…
マァマは、ソファに座って私たちが到着する時を待っていた。
「神さま…よーくんが無事でありますように…」
マァマは、私が無事に到着できるようにと神さまにいのっていた。
そんな中で、ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんがロビーに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんは、マァマに声をかけた。
「ジナ姐《ねえ》はん、ゆかさんとよーくんが到着したわよ。」
ドナ姐《ねえ》はんの声を聞いたマァマは、顔をあげて私たちの顔を見た。
「よーくん…よーくん…」
マァマは、私に抱きついたあとくすんくすんと泣いた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
「マァマ。」
「よーくん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくんおかえりなさい…よーくんおかえりなさい…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
(ゴーッ…)
時は、夜7時頃であった。
ゆかさんとマァマと私の3人が乗り込んだ専用機がプサンキメ国際空港から飛び立った。
ドナ姐《ねえ》はんは、3人が乗り込んだ専用機をひとことも言わずに見送った。
これで、1年間に渡って続いた私の放浪生活は終わった。
ところ変わって、厳原《いづはら》(長崎県対馬市)の中心部にあるフェリーターミナルにて…
フェリーターミナルのレストランに大番頭《おおばんと》はんの次女さんの君波ゆかさん(私よりも5つ上・女医さん)が待っていた。
この時、私とドナ姐《ねえ》はんがレストランに入った。
ゆかさんは、大きく手をふって私とドナ姐《ねえ》はんに合図をした。
「ドナさーん~」
「ゆかさん。」
ドナ姐《ねえ》はんは、私を連れてゆかさんが待っている席へ向かった。
「ゆかさん、お待たせしました…よーくんをお連れしました。」
「よかったわ…無事に着いたのね。」
このあと、ドナ姐《ねえ》はんは、私にゆかさんを紹介した。
ゆかさんと私は、深々と頭を下げながら初対面のごあいさつをかわした。
初対面のごあいさつをかわしたあと、イワマツを作るプロジェクトを始める前の話し合いを始めた。
3人が座っている席に、韓国スイーツとウーロン茶が置かれていた。
話し合いを始める前に、ゆかさんは1994年10月から1年間に渡って私に不自由な思いをさせたことをわびた。
私は、ゆかさんに5月6日と10月7日に発生したもめごとについてゆかさんに話した。
ゆかさんは、私に対して5月6日と10月7日に発生したもめごとを深くわびた。
「5月6日については、急患《きゅうかん》が入ったのでアメリカから出国できんかったんよ…10月7日も急用で行くことができんかったんよ…ほんで、2件ともピンチヒッターを出したのよ。」
「ピンチヒッター?」
「うん…ゆかの妹のゆいにピンチヒッターを頼んだのよ…ヨシタカさんが話した例のもめごとのこともふくめて、ヨシタカさんに不快な思いをさせてすんまへんでした。」
私は、5月6日と10月7日に発生したもめごとの詳細をゆかさんに説明した。
私の話をひと通り聞いたゆかさんは、おだやかな声で『そんなことがあったのね。』と言うてから私にこう言うた。
「前回と今回のもめごとの原因は、健太くんとゆりこちゃんと小太郎くんの3人の根性なしにあるのよ。」
「健太とゆりこと小太郎の3人が根性なしだから…って?」
「健太はとんでもないまちがいを犯したことに気がついていない…小太郎のぼんぼんちゃんは、英才だけど生きるすべを持っていない…ゆりこちゃんは、男ならどなたでもいい…と投げやりになっているのよ…健太はその上に、ヨシタカさんを小太郎と同レベルとボロクソに言うたし、ゆりこちゃんもゆりこちゃんでヨシタカさんに暴力をふるった…小太郎も小太郎でもめごとを抱えている…3人とも大チョンボを犯したようね。」
「3人ともアウトっていう事?」
「せや…そういうことで、健太とゆりこと小太郎の3人は、鉄拳制裁《せいさい》を下したからわよ。」
健太とゆりこと小太郎に鉄拳制裁《せいさい》を下したって?
それどういうこっちゃねん…
ワケが分からなくなった私は、ゆかさんにたずねた。
「ゆかさん。」
「なあに?」
「健太とゆりこと小太郎にどんな鉄拳制裁《せいさい》を下したのですか?」
ゆかさんは、おおらかな声で私に言うた。
「ヨシタカさんはそななことは気にしなくてもいいのよ…それよりも、ほら…アレ見て。」
ゆかさんは、私に港に停泊している高速船を見せた。
私は、港に停泊している高速船がどこへ向かうのかとゆかさんにたずねた。
「ゆかさん。」
「なあに?」
「あれは…高速艇…ですね。」
「そうよ。」
「あの高速艇の行き先は?」
「プサンよ。」
「プサン行き?」
「そうよ…今から出発しましょうね。」
「今から?」
「せや…は〜い、もう決まったわよ…さあ、出発進行〜」
このあと、ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんの3人は、桟橋に停泊中の高速船に乗って旅に出た。
(ババババババババババババババババババババ…)
午後1時過ぎであった。
ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんが乗り込んだ高速船は、対馬海峡を渡って、プサンの国際旅客ターミナルヘ向かった。
午後2時20分頃に、ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんが乗っている高速船がプサンの国際旅客ターミナルの桟橋に到着した。
ところ変わって、国際旅客ターミナルの到着ロビーにて…
マァマは、ソファに座って私たちが到着する時を待っていた。
「神さま…よーくんが無事でありますように…」
マァマは、私が無事に到着できるようにと神さまにいのっていた。
そんな中で、ゆかさんと私とドナ姐《ねえ》はんがロビーに到着した。
ドナ姐《ねえ》はんは、マァマに声をかけた。
「ジナ姐《ねえ》はん、ゆかさんとよーくんが到着したわよ。」
ドナ姐《ねえ》はんの声を聞いたマァマは、顔をあげて私たちの顔を見た。
「よーくん…よーくん…」
マァマは、私に抱きついたあとくすんくすんと泣いた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
「マァマ。」
「よーくん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくんおかえりなさい…よーくんおかえりなさい…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
(ゴーッ…)
時は、夜7時頃であった。
ゆかさんとマァマと私の3人が乗り込んだ専用機がプサンキメ国際空港から飛び立った。
ドナ姐《ねえ》はんは、3人が乗り込んだ専用機をひとことも言わずに見送った。
これで、1年間に渡って続いた私の放浪生活は終わった。