乳房星(たらちねぼし)〜再出発版
【雨の御堂筋】
さて、その頃であった。
またところ変わって、大和桜井の上《あが》り尾《お》の山中にある豪華別荘にて…
実松《さねまつ》どんは、和歌山・ぶらくり丁の露地裏でヤクザの男たちに袋叩きにされたあとここへ連れて来られた。
実松《さねまつ》どんは、やつらから『例のアレはどこへやった!?』とシツヨウに聞かれた。
聞かれた実松《さねまつ》どんは『知りまへん…』と答えた。
実松《さねまつ》はボロボロに傷つきながらも必死に抵抗した。
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜こらえてーな〜」
「オイクソ小僧!!」
「なんやねん〜」
「例のアレはどこへやった!?」
「知らんもんは知りまへん〜」
(ドカッ!!)
「グワアアアアアアア!!」
実松《さねまつ》どんは、やつらにお尻をけとばされた。
実松《さねまつ》どんをけとばした男は、右足で背中をふみつけながら言うた。
「オイクソ小僧!!いつまで抵抗する気だ!?」
「どないに言うても、ワテは知らんねん…ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」
「オドレに例のアレをもってこいと頼んだのは誰や!?」
「知りまへん…」
「ふざけんな!!」
「痛い痛い痛い痛い…」
実松《さねまつ》どんの背中をふみつけている男は、くつのかかとで背中をグリグリと回しながら言うた。
「『知りまへん…』で済むと思ったらどないなるんかわかっとんか!?」
「アニキ、どないしまっか?」
「せやな…オイ、揮発油持って来い…クソ小僧を火だるまにするぞ!!」
「死にたくない…死にたくない!!ヒィィィィィィィィィィィィィィィィ…れ、例のアレは…山に埋めた…大宇陀《おおうだ》の山中に埋めた…埋めた場所を教える…だから…殺さないでくれ〜」
またところ変わって、宇陀市《うだし》大宇陀西山《おおうだにしやま》の山林にて…
実松《さねまつ》どんは、やつら15人と一緒に例のものを埋めた場所へ案内した。
「ここでおます。」
「おう、さよか…お前ら、ほり起こせ!!」
「へえ!!」
14人のやつらは、シャベルを使って土をほりおこした。
それから数分後であった。
例のアレが土の中から出てきた。
「アニキ!!見つかりやした!!」
「おう、見せろ!!」
その時であった。
(ピュッ…グサ!!)
「グワワアアアアア!!」
死角の部分から放たれた弓矢がひとりの男に刺さった。
「アニキ!!」
弓矢が刺さった男は、即死した。
この時、番頭《ばんと》はんがクロスボウを持ってやつらの前にやって来た。
「これはこれは、洲和会《しゅうわかい》のみなさまでおましたか…」
「オドレ竹宮!!」
「あんたらはワシのかわいいシャテイをいわしまくったので、鉄拳制裁《せいさい》としてあんたらの構成員《なかま》をショケイいたしやした…それと、あんたらが手にしたそのカンカンの中身は…ただの浅田飴《あめだま》でおます…という事をお伝えしときやす…残念でしたね…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
「オドレ竹宮!!死ねや!!」
やつらのひとりがドスを持って番頭《ばんと》はんに向かって行った。
(ピュッ…グサ!!)
「グワワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ドスを持っていた男が番頭《ばんと》はんが放った弓矢に刺されて殺された。
その後、番頭《ばんと》はんはやつら全員を弓矢で刺し殺した。
実松《さねまつ》どんは、その間に現場から逃げ出した。
時は、夜8時頃であった。
またところ変わって、大阪ミナミの相合橋《あいおいばし》の近くにあるラーメン屋にて…
お腹がすいた私は、ぎょうざ12個と白ごはんで遅い晩ごはんを食べていた。
宇陀《うだ》の山中で恐ろしい事件が発生した頃、私は大阪市内《おおさかじゅう》を回ってゆかさんを探していた。
しかし、ゆかさんを見つけることができなかった。
大番頭《おおばんと》はんたちの居場所を知っているのはゆかさんだけである。
そのゆかさんが行方不明になっているのでどうすることもできない…
このままでは、イワマツを作るお仕事ができなくなる…
どないしたらええねん…
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
夜9時15分頃であった。
私は、ラーメン屋を出たあと雨にうたれながら相合橋《あいおいばし》を渡って宗右衛門町《そうえもんちょう》へ向かって歩いた。
通りのスピーカーからオウヤンフィーフィーさんの歌で『雨の御堂筋』が流れていた。
私は…
この先、どないしたらええねん…
ゆかさんは、どこにいるのだろうか…
放浪生活《こななくらし》が続いたら…
私は…
ダメになってしまう…
またところ変わって、大和桜井の上《あが》り尾《お》の山中にある豪華別荘にて…
実松《さねまつ》どんは、和歌山・ぶらくり丁の露地裏でヤクザの男たちに袋叩きにされたあとここへ連れて来られた。
実松《さねまつ》どんは、やつらから『例のアレはどこへやった!?』とシツヨウに聞かれた。
聞かれた実松《さねまつ》どんは『知りまへん…』と答えた。
実松《さねまつ》はボロボロに傷つきながらも必死に抵抗した。
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜こらえてーな〜」
「オイクソ小僧!!」
「なんやねん〜」
「例のアレはどこへやった!?」
「知らんもんは知りまへん〜」
(ドカッ!!)
「グワアアアアアアア!!」
実松《さねまつ》どんは、やつらにお尻をけとばされた。
実松《さねまつ》どんをけとばした男は、右足で背中をふみつけながら言うた。
「オイクソ小僧!!いつまで抵抗する気だ!?」
「どないに言うても、ワテは知らんねん…ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」
「オドレに例のアレをもってこいと頼んだのは誰や!?」
「知りまへん…」
「ふざけんな!!」
「痛い痛い痛い痛い…」
実松《さねまつ》どんの背中をふみつけている男は、くつのかかとで背中をグリグリと回しながら言うた。
「『知りまへん…』で済むと思ったらどないなるんかわかっとんか!?」
「アニキ、どないしまっか?」
「せやな…オイ、揮発油持って来い…クソ小僧を火だるまにするぞ!!」
「死にたくない…死にたくない!!ヒィィィィィィィィィィィィィィィィ…れ、例のアレは…山に埋めた…大宇陀《おおうだ》の山中に埋めた…埋めた場所を教える…だから…殺さないでくれ〜」
またところ変わって、宇陀市《うだし》大宇陀西山《おおうだにしやま》の山林にて…
実松《さねまつ》どんは、やつら15人と一緒に例のものを埋めた場所へ案内した。
「ここでおます。」
「おう、さよか…お前ら、ほり起こせ!!」
「へえ!!」
14人のやつらは、シャベルを使って土をほりおこした。
それから数分後であった。
例のアレが土の中から出てきた。
「アニキ!!見つかりやした!!」
「おう、見せろ!!」
その時であった。
(ピュッ…グサ!!)
「グワワアアアアア!!」
死角の部分から放たれた弓矢がひとりの男に刺さった。
「アニキ!!」
弓矢が刺さった男は、即死した。
この時、番頭《ばんと》はんがクロスボウを持ってやつらの前にやって来た。
「これはこれは、洲和会《しゅうわかい》のみなさまでおましたか…」
「オドレ竹宮!!」
「あんたらはワシのかわいいシャテイをいわしまくったので、鉄拳制裁《せいさい》としてあんたらの構成員《なかま》をショケイいたしやした…それと、あんたらが手にしたそのカンカンの中身は…ただの浅田飴《あめだま》でおます…という事をお伝えしときやす…残念でしたね…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
「オドレ竹宮!!死ねや!!」
やつらのひとりがドスを持って番頭《ばんと》はんに向かって行った。
(ピュッ…グサ!!)
「グワワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ドスを持っていた男が番頭《ばんと》はんが放った弓矢に刺されて殺された。
その後、番頭《ばんと》はんはやつら全員を弓矢で刺し殺した。
実松《さねまつ》どんは、その間に現場から逃げ出した。
時は、夜8時頃であった。
またところ変わって、大阪ミナミの相合橋《あいおいばし》の近くにあるラーメン屋にて…
お腹がすいた私は、ぎょうざ12個と白ごはんで遅い晩ごはんを食べていた。
宇陀《うだ》の山中で恐ろしい事件が発生した頃、私は大阪市内《おおさかじゅう》を回ってゆかさんを探していた。
しかし、ゆかさんを見つけることができなかった。
大番頭《おおばんと》はんたちの居場所を知っているのはゆかさんだけである。
そのゆかさんが行方不明になっているのでどうすることもできない…
このままでは、イワマツを作るお仕事ができなくなる…
どないしたらええねん…
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
夜9時15分頃であった。
私は、ラーメン屋を出たあと雨にうたれながら相合橋《あいおいばし》を渡って宗右衛門町《そうえもんちょう》へ向かって歩いた。
通りのスピーカーからオウヤンフィーフィーさんの歌で『雨の御堂筋』が流れていた。
私は…
この先、どないしたらええねん…
ゆかさんは、どこにいるのだろうか…
放浪生活《こななくらし》が続いたら…
私は…
ダメになってしまう…