乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

【思ひ人・その2】

またところ変わって、イオンモール今治新都市の中にあるスタバにて…

一人ぼっちのミンジュンさんは、大型の絵画がかざられているかべの付近にある丸テーブルの席に座っていた。

テーブルの上には、グランデドリップのホットコーヒーが入っている白のマグカップが置かれていた。

ミンジュンさんは、この日朝8時頃にサイコー(産直市場)に出勤する予定だったが勝手に休んだ。

その前もそのまた前も…

そのまたまたまたまた前も、ミンジュンさんは勝手に仕事を休んでいたようだ。

今のミンジュンさんは、心の姿勢がものすごく悪い上に仕事に取り組む姿勢を完全に喪《なく》したようだ。

そのようになった原因はよくわからない…

ミンジュンさんは、上の人に対して口答えをするようになるなど…勤務態度が極力悪くなった。

ミンジュンさんが最後に出勤したのは7月16日頃であった。

その日、ミンジュンさんは上の人に対してボーゲンをはいた上にきつい暴力をふるったあと職場放棄した。

思うように働くことができない…

どんなにがんばっても、お金がたまらない…

女の幸せがほしいけど、日本《このくに》ではムリ…

ミンジュンさんがどなな不満を抱えているのかについてはよく分からんけど、甘ったれるのもええかげんにせえよと怒りたくもなるワ(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ)

話は変わって…

店内にトールドリップのコーヒーが入っているマグカップを持っているウェンビンさんがミンジュンさんのもとにやって来た。

ウェンビンさんは、一人ぼっちでしょぼくれているミンジュンさんに声をかけた。

「ミンジュンさん。」
「(気だるい声で)何よぅ〜」
「『何よぅ〜』じゃあらへんねん…私は、ミンジュンさんのことを心配してここへ来たのですよ!!」
「はぐいたらしいわね!!ひとりにさせてよ!!」

ミンジュンさんから一方的に突き放されたウェンビンさんは、ものすごく困った声で言うた。

「ミンジュンさん!!お願いですからぼくの話を聞いてくださいよ~」
「イヤ!!」
「なんでイヤなのですか!?」
「イヤと言うたらイヤ!!」

ミンジュンさんがものすごく怒った声でウェンビンさんに言うたので、ウェンビンさんはものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。

「ミンジュンさん、5分だけでもいいからぼくの話を聞いてくださいよ!!」
「イヤ!!あんたの話なんか聞きたくないもん!!」
「それじゃあ、いつになったらぼくの話を聞いてくれるのですか!?」
「イヤと言うたらイヤ!!帰ってよ!!」

ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。

「ミンジュンさん、ぼくはこのままでは帰ることができまへん…」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたはだれにたのまれてここへ来たのよ!?」
「ぼくはゆかさんからたのまれてここへ来たのですよ!!お願いですからぼくに話をさせてください!!」

ウェンビンさんは、ミンジュンさんに『話をさせてください!!』と言うたあとミンジュンさんが座っている席の向かい側のいすに強引に座ろうとした。

ミンジュンさんは、怒った声でウェンビンさんに言うた。

「あんた!!勝手に座らないでよ!!」

ウェンビンさんは、怒った声でミンジュンさんに言うた。

「『あんた…』って、ミンジュンさんはいつからぼくのことをあんたと言うようになったのですか!?」
「『あんた』を『あんた』と言うたらいかんの!?」
「ミンジュンさん!!お願いですからぼくの話を聞いてください!!」

ウェンビンさんは、ミンジュンさんの向かい側のいすに強引に座ったあとミンジュンさんにものすごく困った声で言うた。

「ミンジュンさん…ミンジュンさん!!」
「なんやねんあんた!!」
「だから、ぼくのことを『あんた』と言わないでください!!」
「なんなのよあんたは!!あんたさっきミンジュンのことを『おい』と言うたわね!!」
「言うてませんよ〜」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたはいつから綾小路きみまろ(漫談家)になったのよ!?」
「なんやねんそれ?」
「どうでもいいわよ!!」
「それよりもミンジュンさん!!」
「なんやねんあんた!!」
「だから『あんた』と言わないでください!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたはミンジュンにどうしろと言いに来たのよ!?」

ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに対して『イワマツグループに戻れ。』と言うた。

「ミンジュンさんお願いです…ぼくと一緒にイワマツグループに戻ってください…」
「イヤ!!ミンジュンイヤ!!」
「イヤって…」
「イヤなものはイヤなの!!」

ミンジュンさんは、ウェンビンさんに対してイワマツに戻らないと言うた。

ウェンビンさんは、ものすごく困った声でミンジュンさんに言うた。

「なんで戻らないのですか?」
「そんなん決まっているわよ…待遇面が悪い…ただそれだけよ…」

ミンジュンさんが言うた言葉を聞いたウェンビンさんは、ものすごく怒った声でミンジュンさんに言うた。

「ミンジュンさん!!今さっき待遇面が悪いと言いましたね!!」

ミンジュンさんは、ものすごく生意気な態度で『ええ、言ったわよ~』とウェンビンさんに言うたので、大ゲンカになった。

ウェンビンさんは、ものすごく怒った声でミンジュンさんに言うた。

「その言葉をヨシタカさんの前で言うたらどないなるのか分かってますか!?」
「カンケーないわよ!!」
「カンケーないだと!!」
「ヨシタカさんたちやあんたがなにを言おうとミンジュンはミンジュンよ!!」
「ミンジュンさん!!」
「なんやねんあんた!!」
「さっき、サイコーへ行ってきました…サイコーの人から聞いたけど、ミンジュンさんは7月17日以降出勤いませんでしたね!!」
「知らないわよ!!」
「ミンジュンさんは、今後どうなさるおつもりですか!?」
「知らないわよ!!」
「イワマツグループの待遇面に不満があるからサイコーに転職した…けれど、待遇面に不満があることを理由にサイコーを職場放棄した…このあと、ミンジュンさんはどないするつもりでおますか!?」
「考えてない…」

ウェンビンさんは、ものすごくあきれた声でミンジュンさんに言うた。

「ミンジュンさん…ぼくはミンジュンさんにシツボーしました…ミンジュンさんがイワマツグループに戻らない…サイコーにメーワクかけたのにひとこともわびない…ミンジュンさん…自分の態度が悪いという事に気がついてくださいよ!!」

ミンジュンさんは、ものすごく生意気な声でウェンビンさんに言うた。

「フン、そんなのどーでもいいわよ…ミンジュンはその気になればな~んでもできるわよ!!イワマツグループとサイコーをやめても、ミンジュンを必要としている会社はくさるほどあるわよ!!」

ウェンビンさんは、ものすごく怒った表情でミンジュンさんをにらみつけた。

ウェンビンさんとミンジュンさんは、この日を境にして関係が壊れた。

ふたりがイワマツのメンバーたちと再合流する予定は完全になくなった…
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