乳房星(たらちねぼし)〜再出発版

【時にはアンニュイ】

時は、午前11時頃であった。

A班のメンバーたちが乗っている専用機が松山空港に到着した。

A班のメンバーたちは、専用機から降りたあとタラップ横に停まっているオレンジのいよてつバスのロゴ入りの特大バスに乗り込んだ。

午前11時頃、A班のメンバーたちが乗り込んだ特大バスが松山空港から出発した。

バスは、北斎院町《きたさやまち》の空港道路から松山環状線を通って道後温泉街《どうご》ヘ向かった。

特大バスは、午前11時40分頃に道後白鷺坂《どうごしらさぎざか》にある(ホテル)椿館《つばきかん》に到着した。

A班のメンバーたちは、バスを降りたあと館内に入った。

松山空港に到着した専用機は、他の航空機との時間調整などの関係で夜8時頃まで停泊する予定である。

ところ変わって、椿館《つばきかん》の館内のエントランスホールにて…

この時、A班のメンバーたちはミンジュンさんのご実家のご両親と兄夫婦のご家族4人(夫婦と小3と小1の男の子)とお会いした。

ウェンビンさんは、ミンジュンさんのご両親にやさしく声をかけた。

「富永先生。」
「あら、ウェンビンくんひさしぶりね。」
「すっかりごぶさたしています。」

この時、ミンジュンさんのご両親は元気のないお顔をしているミンジュンさんを見て、心配げな声で言うた。

「ミンジュン、どうしたのかな?」
「えっ?」
「ミンジュン、元気のないお顔をしているみたいね。」
「えっ?」

ウェンビンさんは、元気のないお顔をしているミンジュンさんを見てつぶやいた。

ミンジュンさん…

ヨシタカさんのお嫁さん選びが始まった時から…

ひどくソワソワするなど…

様子が変だった…

もしかしたら…

ヨシタカさんにふられたショックが大きかった…

…かもしれない。

ミンジュンさんのお母さまは、心配げな声でお父さまに言うた。

「あなた、どうしましょう~」

ミンジュンさんのお父さまは、おおらかな声で言うた。

「ああ、ミンジュンは好きな人がほしいんだよ…そう思って、きょうはミンジュンにいいお相手を紹介しようと思っていたんだよ。」
「ああ、そうだったわねぇ〜」

このあと、ミンジュンさんのお母さまはミンジュンさんの右腕を強引につかんだ。

「おかーさん。」
「ああ、ミンジュン行こうね。」
「行こうねって、どこへ行くのよぉ〜」
「展望レストランよ…きょうは、(兄の次男)の7つのお誕生日のお祝いパーティーとミンジュンのお見合いを両方するのよ…ささ、行きましょう。」
「おかーさん、ちょっと〜」

ミンジュンさんは、実家のご家族たちに強引に引っ張られる形で展望レストランヘ行った。

なんやねんこれは一体…

なにがどのようになっているのか…

よぉ分からへん…
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