乳房星（たらちねぼし）〜再出発版

【美し過ぎるミステイク・その２】

さて、その頃であった。

またところ変わって、大街道のアーケード通りの裏の露地《ろじ》にある鍋焼きうどん屋にて…

ミンジュンさんは、嫂《おねえ》から頼まれてオイゴくんふたりのめんどうを見ていた。

オイゴくんは、ミンジュンさんが注文した鍋焼きうどん（一杯500円くらい）を食べていた。

しかし、ミンジュンさんは注文しなかった。

腕組みした状態で座っているミンジュンさんは、ものすごくいらついた表情でオイゴふたりを見つめていた。

なんでミンジュンがお兄のわがまま息子のメンドーみなアカンねん…

ええかげんにしてよ…

ミンジュンさんは、鍋焼きうどん屋を出たあとオイゴくんふたりを連れて大街道《アーケード》ヘ向かった。

ビッグエコー（カラオケボックス）の前を通りかかった時であった。

オイゴくんふたりは、ミンジュンさんに『カラオケ〜』と言うてわがままをこねまくった。

分かったわよ…

ミンジュンさんは、ものすごくいらついた表情でオイゴくんふたりと一緒に店内に入った。

時は、午後３時半くらいであった。

またところ変わって、いよてつ高島屋の屋上にあるスカイドームにて…

ミンジュンさんは、オイゴくんふたりと一緒にビュッフェ席に座っていた。

オイゴくんふたりは、ミンジュンさんが買ってくれたスイーツをバリバリ食べていた。

ミンジュンさんは、ものすごくつらい表情でつぶやいた。

こらえてーなもう…

ミンジュンさんは、オイゴくんふたりに厳しい声で言うた。

「あんたたち、椿館《つばきかん》ヘ帰るわよ。」

オイゴくんの末っ子が天井上に見えるくるりん（大観覧車）に乗りたいとミンジュンさんにわがままをこねた。

「くるりん（大観覧車）に乗りたい〜」

ミンジュンさんは、怒った声で言うた。

「アカン!!もう帰るよ!!」

オイゴくんの末っ子が『ママに言いつけてやる〜』と言うてビービー泣き出した。

分かったわよもう…

ミンジュンさんは、仕方なくオイゴくんふたりを連れてくるりんに行った。

ミンジュンさんとオイゴくんふたりは、一緒にくるりんに乗った。

オイゴくんふたりは『わーいわーい…』と喜んでいた。

ミンジュンさんは、つらい表情でつぶやいた。

ええかげんにしてよもう…

時は、夕方４時頃であった。

くるりん（大観覧車）から降りたミンジュンさんとオイゴくんふたりは、再びスカイドームにやって来た。

そこで私たちＡ班のメンバーたちと合流した。

Ａ班のメンドーたちは、子守女さんたちと丁稚どんたち合計100人と一緒にいた。

私は、つかれた表情を浮かべているミンジュンさんに声をかけた。

「ミンジュンさん。」
「ヨシタカさま。」

ウェンビンさんは、ミンジュンさんに声をかけた。

「ミンジュンさん、大丈夫でおますか？」

ミンジュンさんは、しんどい声でウェンビンさんに言うた。

「大丈夫じゃないわよ…このこたちのわがままに付き合わされたのでおんまくうんざりしているのよ!!」
「それは困ったなぁ〜ところでお兄と嫂《おねえ》はどないしたん？」
「嫂《おねえ》は、クラス会に行った!!」

事務長はんは、厳しい声で『よいよいいかんのぉ〜』と言うた。

ウェンビンさんは、ミンジュンさんに言うた。

「ほんなら、お兄に電話しよか？」
「お願いね。」

ウェンビンさんは、スマホでミンジュンさんのお兄に電話して、オイゴふたりを迎えに来てほしいとたのんだ。

このあと、ふたりのオイゴくんはミンジュンさんのお兄と一緒に家に帰宅した。

クラス会に出席している嫂《おねえ》は、帰りが遅くなるようだ。