シークレットベビー~初めまして、愛している。記憶喪失からはじまる二度目の結婚生活は三人で~
彼は私達と夕食を摂った。
「弥紗を苛めていたお姑さんは元気?」
「母はコロナに感染して中等症で入院して、その後は認知症を患って、今は施設でお世話になっています」
「そうなんだ・・・」
慧斗さんの存在すら覚えていないのに、私を苛めていたと言う姑さんの事も全く記憶になかった。
「まさか。弥紗…あのお姑さんとの記憶もないの?」
「え、あ…うん」
「俺達の新婚生活も恋人時代も全く記憶にないのか…参ったな…」
「すいません」
「いいよ…」
彼は私の作った肉じゃがの豚肉を口に運んだ。
「あ…懐かしい味だ。弥紗の味。美味しいな」
「私、貴方の為に肉じゃが作った事あるんですか?」
「うん、糠漬けも漬けていたよ」
「へぇー…糠漬けありますよ、食べます?」
「うん、食べる」
「弥紗を苛めていたお姑さんは元気?」
「母はコロナに感染して中等症で入院して、その後は認知症を患って、今は施設でお世話になっています」
「そうなんだ・・・」
慧斗さんの存在すら覚えていないのに、私を苛めていたと言う姑さんの事も全く記憶になかった。
「まさか。弥紗…あのお姑さんとの記憶もないの?」
「え、あ…うん」
「俺達の新婚生活も恋人時代も全く記憶にないのか…参ったな…」
「すいません」
「いいよ…」
彼は私の作った肉じゃがの豚肉を口に運んだ。
「あ…懐かしい味だ。弥紗の味。美味しいな」
「私、貴方の為に肉じゃが作った事あるんですか?」
「うん、糠漬けも漬けていたよ」
「へぇー…糠漬けありますよ、食べます?」
「うん、食べる」