シークレットベビー~初めまして、愛している。記憶喪失からはじまる二度目の結婚生活は三人で~
母がああなってしまった以上、誰も俺に結婚も後継者作りも強要しなくなった。
父は俺に任せると言い、姉は自分の息子を後継者にしたいと野心を燃やしているので、俺が独身である方が都合よかったから、何も言わなかった。
俺の妻は後にも先にも弥紗一人。
そう思っていた。
だから二度と結婚はしない。
「では、先に会場を見て来ます」
「あぁ~頼む」
伊澤は先にプライズルームを出て行く。
俺は残りのコーヒーを飲み干して、伊澤の後を追った。
そして、パーティーの参加者の女性とすれ違う。
高いヒールで歩き、扱けそうになっていた女性に咄嗟に手を差し出した。
「おっ、と」
女性の顔を見ると元妻の弥紗だった。
彼女の胸には白いバラのブローチ。
弥紗は新しい伴侶と出逢う為に、パーティーに参加していた。
父は俺に任せると言い、姉は自分の息子を後継者にしたいと野心を燃やしているので、俺が独身である方が都合よかったから、何も言わなかった。
俺の妻は後にも先にも弥紗一人。
そう思っていた。
だから二度と結婚はしない。
「では、先に会場を見て来ます」
「あぁ~頼む」
伊澤は先にプライズルームを出て行く。
俺は残りのコーヒーを飲み干して、伊澤の後を追った。
そして、パーティーの参加者の女性とすれ違う。
高いヒールで歩き、扱けそうになっていた女性に咄嗟に手を差し出した。
「おっ、と」
女性の顔を見ると元妻の弥紗だった。
彼女の胸には白いバラのブローチ。
弥紗は新しい伴侶と出逢う為に、パーティーに参加していた。