シークレットベビー~初めまして、愛している。記憶喪失からはじまる二度目の結婚生活は三人で~
フラミンゴから始まり、キリンに象、そしてメインのパンダ。
私達は芝生にレジャーシートを敷き、お昼は手作り弁当を食べる。
「ママ、咲ちゃんのお弁当タコさんウィンナーがはいってる」
「ホント…理沙も今度、タコさんウィンナー作ってあげる」
「うん」
「ドクターは激務だと言うけど、こうして伊集院先生も家族サービスしてるんですね」
「まぁな。君だって忙しいだろ?」
「まぁ―・・・でも、俺にはリモートと言う奥の手があります…」
「いいなぁーリモートか…羨ましいな…」
二人はおにぎりを頬張りながら話を弾ませていた。
「ちゃんと家族になってるじゃない。弥紗さん」
「あ…うん」
「旦那さんの事全部忘れてるって和寿さんから訊いていたから…大丈夫かなって心配したけど」
「うん」
私は莉子さんと話をした。
莉子さんは伊集院先生が『東亜医科大付属病院』の医師をしていた時、清掃員のアルバイトとして勤務。二人は院内の裏庭で出逢って恋に落ちたらしい。
彼女もまた…上の和志君は伊集院先生に内緒で産んだと言っていた。私と同じ境遇だと知り、意気投合した。
私達は芝生にレジャーシートを敷き、お昼は手作り弁当を食べる。
「ママ、咲ちゃんのお弁当タコさんウィンナーがはいってる」
「ホント…理沙も今度、タコさんウィンナー作ってあげる」
「うん」
「ドクターは激務だと言うけど、こうして伊集院先生も家族サービスしてるんですね」
「まぁな。君だって忙しいだろ?」
「まぁ―・・・でも、俺にはリモートと言う奥の手があります…」
「いいなぁーリモートか…羨ましいな…」
二人はおにぎりを頬張りながら話を弾ませていた。
「ちゃんと家族になってるじゃない。弥紗さん」
「あ…うん」
「旦那さんの事全部忘れてるって和寿さんから訊いていたから…大丈夫かなって心配したけど」
「うん」
私は莉子さんと話をした。
莉子さんは伊集院先生が『東亜医科大付属病院』の医師をしていた時、清掃員のアルバイトとして勤務。二人は院内の裏庭で出逢って恋に落ちたらしい。
彼女もまた…上の和志君は伊集院先生に内緒で産んだと言っていた。私と同じ境遇だと知り、意気投合した。