笑って。
走る、走る、走る。

そして、やっと君の背中に手が届いた。

後ろを振り向き、驚いた顔をする君。

僕はそれに笑顔を返した。

君を、思いっきり突き飛ばす。

そして…気付いたら僕はトラックに撥ね飛ばされていた。

体全体に痛みが走る。

君は僕のことが嫌いだから、笑ってくれているかもしれないな。最後は、君の笑顔が見たいな。そう願った。

すると、君は走ってきたのだろうか。

息を切らして僕の顔を覗き込んだ。
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