苦手な彼は私の王子様

「失礼しまーす。」

職員室に入るなり担任が笑顔で手を振ってる。

「俺に用事ってなに？」

「委員長の病院にプリント届けて欲しくてな」

「委員長の友達にでも頼めよ。俺は知らねーし。」

「副委員長なんだからいいだろ。委員長は今入院してるから病院の面会時間に行って欲しくてな」

どういうことか俺には理解が出来なかった。

そもそもなんであいつは入院してんだ。

「ここが病院だから今日の夕方頼んだよ！」

担任にまんまとはめられ委員長の病院まで仕方なく向かうこととなった。

それからあっという間に放課後になり仕方なく病院へと向かうことにした。

「すいません。ここに愛って人います？」

「えっとどなたかな？お知り合いですか？」