苦手な彼は私の王子様
「早く退院出来たらいいのに。」

色々な面で遅れを取っている私は時々惨めになる。

ってか明日から宿泊研修って恋に会えないのか。寂しいかも。

「帰る前にちょっとまって。」

ドアを開きそうになる恋を呼び止めた。

「うん?」

「連絡先。交換してよ」

「そういえばしてなかったな。」

「これ私の番号080-××××-××××」

「さんきゅ。宿泊研修で会えねーけどしんどくなったら連絡してこいよ。」

「うん。またね!」

恋って行事ごと嫌いそうなのに。

ちょっと楽しそうな恋をみて胸の奥が苦しくなった。
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