苦手な彼は私の王子様
恋side

今日から俺たちは宿泊研修だ。

行事ごとまじでだるくて不参加しようと思ったのに委員長の代わりに行かなきゃならなくなった。

海の写真楽しみだなぁ。

昨日の愛の顔が忘れられない。

辛いだろうに、俺の前では笑顔でいるあいつのことで昨日から俺の頭はいっぱいだ。

「おーい。恋くん??」

同じクラスメイトで確か愛の親友の鈴が俺に話しかけてくる。

「うん?」

「やっと気づいた!ずっと呼んでたんだよ?」

鈴はにこにこしながら俺に何かを渡す。

「なにこれ?」

「しおりだよ!恋くんのでしょ?たまたま昨日愛の病室行ったら忘れてるって言ってたから。」
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