苦手な彼は私の王子様
「わりぃ。さんきゅ」

そんなもんあったなと思いながらパラパラ中をめくってみる

「んだこれ。」

「はよー。恋どした?」

隣から健人の声が聞こえてくる。

「なっ何でもねーよ。」

これは健人には見せれねぇ。

しおりには愛が書いたであろう可愛い絵とメッセージがたくさん書いてあったから。

「おい。恋朝から顔赤いけど熱か?」

「なわけねーよ。早く行くぞ」

本来こういう行事ごとは、健人も嫌いだが今回は俺もいるのでしぶしぶ着いてきた。

「ちょっと楽しみだよな!俺ら行事ごととかずっとパスしてたし。」

「そうか?俺は出なくていいんなら出たくねーよ。」

最近俺は愛の病院に通いつめてたから会えないことの方がよっぽど辛いと感じた。
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