苦手な彼は私の王子様
「なんかもーいいわ。とりあえず帰る」

そう言って修也は帰り支度をする

「なんかごめん。来てくれてありがとう」

私が小さい声で呟くと

「気にすんな」

そう言って軽く頭をなでてくれた。

なんだか安心するなと思いながら修也を見送った。

「愛ちゃん入るよー」

外から担当医の宮田先生が入ってくる。

「今日は調子どう??」

「それなりにです。良くも悪くも」

「そうかぁ。この間の検査結果が出たんだけどね。」

「はい、、」

「体調が安定してきたから1週間に1度通院できるようであれば退院できそうなんだよ。」

「え!?ほんとですか??」

「ただしばらくはバイトや体育など激しい運動は控えて欲しいんだ。あと薬も少し増えるけど。」

「わかりました。ありがとうございます」
< 29 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop