苦手な彼は私の王子様
「え。ほんとにほんと??私の事」

そう言いかけた時何かが私の唇に触れた。

キッキスされてる。

「なーに顔赤くなってんの?付き合うだろ俺ら。」

「えっ。いいの?私なんかで。病気だし、いつ死ぬかもわからないし。」

「関係ねーよ。愛は愛だろ」

いつも怖かった。

病気ってだけで人に気を使わせたり、見た目じゃあまり分からないからっていつも陰口言われたり。

だからかほっとして気がついたら涙がこぼれ落ちていた。

そんな私を優しく包み込むように恋が抱きしめてくれる。

「なぁ愛?俺はお前がものすごく大切で大好きだ。俺と付き合ってくれよ」

「うっうん。私も大好きだよ。」

幸せだ。

ずっとずっとこの幸せが続けばいいのに。

そう私は保健室で願っていた。
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