一期一会。−２−

「彼は、君みたいな人が近づく奴じゃない」

心配したフリして、和を陥れようとする。

…ふざけんなよ、お前ら。

和の何を知って、そんなことが言えるわけ？

真剣な顔して、本当は、和を貶めたいんでしょ？

最低だね、アンタら。

そうやって、軽率で、誤った考え方で和は傷つけられてきたんだ。

フツフツと、怒りが湧いてきて、気分が悪くなってきた。


ー「ここの生徒会、怖いって噂だよ。

　目をつけられたら指導対象だって」


もう、どうだっていい。

指導対象になろうと、構わない。

それよりも、そんなことよりも。

私の友達を平気で貶し、傷つけるコイツらが…許せない。

「分かったなら、近づいかないでね。

　もし、これ以上近付くなら君を指導
　しなくちゃいけなくなる」

…だから、何？

黙ったままの私を見て、説得がうまくいったと思ったらしいマイク男に凍てつくような眼差しを向けた。

「ひっ」　　

ドッと流れ込む怒気に、マイク男は一気に色を失う。

ちょっとくらい、シメてもいいよね？