一期一会。−2−
力は、誰かを傷つけるためのものじゃない。

私の言葉に、目を見張るマイク男。

まんまと顔を潰された奴は、啞然と棒立ち状態。

何があっても、私は和と友達を止めるつもりはない。

『…次、和のこと悪く言うようなら、
 
 ……潰すから』

手段は選ばずに、殺る。

冷ややかに、忠告した。

マイク男は、カタカタと身体を震わせていた。

「…せ、生徒会に楯突くなんて、正気の沙汰じゃないぞ」

まだ言う?それ。

言っとくけど、偉いのはアンタらじゃなくて、親だから。

誰だかご存知ではないが、甘ったれてんなよ。

『殺れるもんなら、やってみなよ』

“王蝶”の私に敵うというのなら。

喜んで、お相手してあげるよ。

ドンッと真っ青顔のマイク男を突き放して無敵に笑ってみせた。



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