一期一会。−2−
…多分、コイツらに、私をどうこうする勇気はない。

まぁ、してきたところで、返り討ちにしてやるけどさ。

一応、釘を差しておくとする。

和は悪くない、私が勝手に仲良くなりたくて側にいるだけ。

マイク男は凍りついた他のメンバーを放って、尻尾を巻いて逃げていった。

…よっわ、本気のクズじゃん。

ああいうのが一番の負け犬なんだよなぁ。

社会のはみ出し者は、一体どちらなんだろうね?


ー「…嫌いだよ、大っ嫌いだ」


…和は、酷い奴じゃないよ。

普通に良い子だもん。

よく知りもしない奴等から、責められる筋合いなんてないもんね。

私は、ソウ君のために、和を見定めていくんだ。

そして、友達である、彼を。
 


ー…きっと、助け出してみせる。


< 125 / 244 >

この作品をシェア

pagetop