一期一会。−2−
私の分まで支払ってくれたソウ君は、早足でカフェを去っていった。
次、会えるの何時かなぁ。
去っていく際に、ソウ君はポケットから何かをヒラリと落としていった。
ソレに気付いて、拾いあげた。
…一枚の、写真?
何気なく目を落として、すぐに見開いた。
…こ、れは。
………嘘、でしょ?
どうして、ソウ君が…これを?
その写真の中で、小さな女の子と、小学生くらいの男の子が微笑んでいて。
衝撃で、何も考えられなくなりそうだった。
『…お兄ちゃんと、私?』
顔を見て、一目で分かった。
ソウ君といるときに感じた妙な気持ち。
その正体に、やっと気付いた。
ー…久々に見た、その写真は…私が施設に入る前にお兄ちゃんと二人で撮った、最初で最後のツーショット。
ー「彩羽、こっちおいで」
ー『なぁに、お兄ちゃん』
ー「写真撮ろうか」
ー『撮るーっ!』
自分の膝をポンポンと叩いて、私に呼びかけるお兄ちゃん。
次、会えるの何時かなぁ。
去っていく際に、ソウ君はポケットから何かをヒラリと落としていった。
ソレに気付いて、拾いあげた。
…一枚の、写真?
何気なく目を落として、すぐに見開いた。
…こ、れは。
………嘘、でしょ?
どうして、ソウ君が…これを?
その写真の中で、小さな女の子と、小学生くらいの男の子が微笑んでいて。
衝撃で、何も考えられなくなりそうだった。
『…お兄ちゃんと、私?』
顔を見て、一目で分かった。
ソウ君といるときに感じた妙な気持ち。
その正体に、やっと気付いた。
ー…久々に見た、その写真は…私が施設に入る前にお兄ちゃんと二人で撮った、最初で最後のツーショット。
ー「彩羽、こっちおいで」
ー『なぁに、お兄ちゃん』
ー「写真撮ろうか」
ー『撮るーっ!』
自分の膝をポンポンと叩いて、私に呼びかけるお兄ちゃん。