一期一会。−2−
まずは、古立組のアジトへ向かった。
「見張りは私に任せて」
女装した桃李さんが、華麗にウィンクをして門番二人に近づいていく。
ナンパ目的で惹きつけてもらうのだが。
…おぉ、本気で骨抜きにしてる…。
相手が男っていうのもあって、人寄せが完璧だ。
「行くよ」
『うん』
残りの5人と私は、門番が桃李さんに気を取られているうちにササッと屋敷の中へ入っていった。
ヒヤヒヤどころではない。
ルートは刻が示してくれた通り。
屋敷の中は、抗争が始まっていないものの、ピリピリしたオーラが漂っていた。
忙しなく動き回る組員達のおかげで、事もなく紛れ込めた。
「彩羽、行って」
近くにいた時雨が、そっと背中を押す。
「気を付けて」
小声で囁かれ、無言で頷いた。
作戦により、私は和がいる一番奥の部屋を目掛けて進む。
…行ってきます。
この先、何が起こるか分からない。
もしかしたら、攻撃されるかもしれない。
怖い…けど。
やるしかない、…全てを救うために。
「見張りは私に任せて」
女装した桃李さんが、華麗にウィンクをして門番二人に近づいていく。
ナンパ目的で惹きつけてもらうのだが。
…おぉ、本気で骨抜きにしてる…。
相手が男っていうのもあって、人寄せが完璧だ。
「行くよ」
『うん』
残りの5人と私は、門番が桃李さんに気を取られているうちにササッと屋敷の中へ入っていった。
ヒヤヒヤどころではない。
ルートは刻が示してくれた通り。
屋敷の中は、抗争が始まっていないものの、ピリピリしたオーラが漂っていた。
忙しなく動き回る組員達のおかげで、事もなく紛れ込めた。
「彩羽、行って」
近くにいた時雨が、そっと背中を押す。
「気を付けて」
小声で囁かれ、無言で頷いた。
作戦により、私は和がいる一番奥の部屋を目掛けて進む。
…行ってきます。
この先、何が起こるか分からない。
もしかしたら、攻撃されるかもしれない。
怖い…けど。
やるしかない、…全てを救うために。