一期一会。−2−
番外編【Case:赤城高校】
[有功side]
『う、うぅ…、彩羽様に会いたい』
机に突っ伏して嘆く俺に、由宇は心底軽蔑した口調で言う。
「…有功、キモい」
『…ぐっ』
冷静に言われると、ますます心に刺さる。
地味にダメージを受けつつ、ガバっと顔を上げた。
『しょうがないじゃないですか!
彩羽様が素敵すぎるのです!』
“王蝶”、それが彩羽様の称号。
この街で最強と謳われる腕を持つ御方を尊敬しない人がどこにいるだろうか。
とてもじゃないけど、同じ人間とは思えない。
ー「響香」
名前では、なかなか呼んでくれないが、たまに読んでもらえると、たまらなく嬉しくなる。
女で年下にも関わらず、喧嘩が強い上に美しいのだから、最早言う言葉が見当たらない。
天使、いや、女神だ。
どこまでも付いていきます、姉御!
熱烈に語る俺に、由宇は、「それは同感だけど」と珍しく声を合わせた。
しかし、次の瞬間、俺が手に持つソレを見て、ビシッと固まってしまう。
『う、うぅ…、彩羽様に会いたい』
机に突っ伏して嘆く俺に、由宇は心底軽蔑した口調で言う。
「…有功、キモい」
『…ぐっ』
冷静に言われると、ますます心に刺さる。
地味にダメージを受けつつ、ガバっと顔を上げた。
『しょうがないじゃないですか!
彩羽様が素敵すぎるのです!』
“王蝶”、それが彩羽様の称号。
この街で最強と謳われる腕を持つ御方を尊敬しない人がどこにいるだろうか。
とてもじゃないけど、同じ人間とは思えない。
ー「響香」
名前では、なかなか呼んでくれないが、たまに読んでもらえると、たまらなく嬉しくなる。
女で年下にも関わらず、喧嘩が強い上に美しいのだから、最早言う言葉が見当たらない。
天使、いや、女神だ。
どこまでも付いていきます、姉御!
熱烈に語る俺に、由宇は、「それは同感だけど」と珍しく声を合わせた。
しかし、次の瞬間、俺が手に持つソレを見て、ビシッと固まってしまう。